内容説明
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核兵器の存在は長く人類の生存を脅かしつづける,現代のもっとも深刻な問題のひとつである.そもそも核兵器はどのようにして誕生したのか? 近年ようやくその全体像が明るみに出た第2次世界大戦期から冷戦初期各国の原爆開発計画を素材に,最新の研究成果を用いて,核時代の幕開けにおける戦争・冷戦下の国家と科学の相互作用を検討する.
目次
序章 1998年の問い---冷戦型科学・技術体制は克服できるか?---
第1章 前夜---動員される科学---
第2章 今なら言える(Now it can be told.)---「マンハッタン計画」の実像---
第3章 大量破壊兵器開発への接し方---ドイツにおける原爆開発計画---
第4章 君たち,戦争に行かなくてもすんだよ.---日本における原爆開発計画と科学者---
第5章 ロシアは自力でやる!---旧ソ連における原爆開発計画---
第6章 原子の荒れ野から---核兵器製造施設群のその後---
あとがき