内容説明
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18世紀啓蒙時代に多大な影響を及ぼした英国の哲学者デーヴィッド・ヒューム(1711-76)について、セント・アンドリュース大学の世界的に権威ある哲学教授にして、ヒュームを中心とした18世紀思想の研究者であるジェームズ・A・ハリスによって書かれた意欲的な概説書。ヒュームは哲学者としてのみならず、エッセイスト、歴史家としても名を馳せたが、他の分野の研究においては総合的に評価されることは少なかった。本書では、ヒュームが貢献した哲学、倫理学、政治経済学、歴史学の四領域について彼の思想形成史をたどることで、その思想の全貌を明らかにしてゆく。
目次
第一章 人間本性
第二章 道徳
第三章 政治学
第四章 宗教
あとがき
原註
読書案内
訳者あとがき――ヒューム受容の三つの不運
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
buuupuuu
21
かつてのヒュームのイメージは、破壊的な懐疑論を展開した哲学者というものだったが、今では違っている。ベールやパスカルであれば懐疑の後に信仰を持ち出すところだが、ヒュームが見出したのは、人々が生きていく中で働く諸力と、それらによってほどほどの善さがもたらされていることだった。他方、実生活から遊離した理性は、無力であるか、害をなすものと見做された。おそらく理念や宗教といったものも同様で、生活の具体性に足場を持たないものを、彼は執拗に攻撃している。エッセイや歴史という文章スタイルは、具体性を論じるのに適している。2024/11/07
遊動する旧石器人
2
2024年6月30日発行。『人間本性論』で著名なデーヴィッド・ヒュームの入門書。ヒュームが、権威や伝統による主張に懐疑的で、情念や感情と調和する哲学を形成しようと奮闘したことがよく理解できた。それは、ヒュームが職業的専門家ではなく、新しい種類の文筆家であったことが大いに関係しているだろう。18世紀の近代にて、権威や伝統に懐疑的なのは、21世紀の現代において、懐疑的なものとなった知性と被るところがあり、特に感情論で溢れるSNSの現代に必要な哲学は、既にヒュームが目指していたものではないか、と感じてしまう。2024/08/15
Go Extreme
1
ローマ人の侵入→1688年・名誉革命 人間本性・革命的な理論→道徳と政治学・革新的議論→宗教・懐疑論的・破壊的哲学 人間本性: 医師への手紙 精神の解剖学 知性 情念 再考 一様性と差異 道徳: 諸科学の体系の断片 エッセイの執筆 解剖学的絵画、絵画的解剖学 普通の生活の道徳 モラルの向上 政治学: 政治的義務 穏健な政治 政治経済 イギリスの自由の歴史 スタイルの問題を解決 悲観主義の理由 宗教: ヒューム初期の著作における宗教 奇跡的キリスト教 実験的神学 人間本性における宗教の起源 宗教の未来2024/07/22
ミュウツー
0
訳ひどすぎませんか?訳者あとがきによればヒューム受容には三つの不運があったとされますが、この本はさらに不運を追加しました。2025/04/23
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- 原発の現場 東電福島第一原発とその周辺




