中公新書ラクレ<br> 産業医が教える 会社の休み方

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中公新書ラクレ
産業医が教える 会社の休み方

  • 著者名:薮野淳也【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2024/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121508294

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内容説明

休職は、めずらしいことではありません

メンタルヘルス不調を理由とした休職が増加傾向にある一方、
「会社を休むこと」には多くのビジネスパーソンがためらいを感じてしまうことも事実。
多くの企業と実例を見てきた医師が語る、
「正しく、適切で、安全な」休み方とは?

休職が頭をよぎったことがある方、実際に休職中の方、また企業の総務・労務担当者も必読です。

【目次】

第1章 そもそも―「休む」って大事
「休む」は食べる、動くとともに健康の3原則 / 働き方改革にはエビデンスがある / 「寝る」って大事 / 「クセになりそう」は昔の睡眠薬のイメージ / 困っていることとリスクを天秤にかける / 休みの質も大事 / 「有給休暇」は、正々堂々

第2章 休職は、めずらしいことではありません
働く人に体調不良はつきもの / 働く人のメンタル不調は、ほぼ「適応」の障害 / 責任感の強い人、相談下手な人は特に注意 / 適応障害の4つのサイン / 適応障害からうつ病になることも / 周りから見ても「いつもと違う」 / 休職は権利であり、義務 / 理由はなんであれ、仕事ができないなら休みましょう

第3章 怖がらないで、ためらわないで
「休職」にほっとする人、拒む人 / 頑張りが足りない? / 案外、気にしているのは自分だけ / 「部下の手前、休めない」ときには / 健康とキャリアの話は切り離して / 「診断書が出ているのに休ませない」はもはやブラック / 会社はあなたが思っているよりも大人です / 0.1のまま10日働いても、成果は「1」 / 休んだら、給料はどうなる? / 「明日仕事に行けますか?」「前と同じように働けていますか?」 / 休職は長い目で見ればプラスに働くこともある

第4章 で、具体的にどうすればいいの?
まず相談すべきは、誰? / 上長がストレスのもとだったら? / 産業医は、病院というより保健室 / 産業医面談で聞かれること / 「面談の内容を伝えてほしくない」はかえって不利 / クリニックを受診するタイミングは / 産業医がいない会社は診断書がカギ / 頼りにならない産業医だったら / 休職するまでの流れ / 何日休めるの? / 「とりあえず診断書もらっとこう」は絶対ダメ! / 休職は「解雇の猶予期間」になる危険性も / ただ休むのではなく、適切な休み方を

コラム 「産業医」の役割
始まりは軍隊だった / 中立の立場で“落としどころ”を見つける / 疾病利得という落とし穴

第5章 休職中の過ごし方
何を差し置いても、まずは「睡眠」 / 慣れてきたら、“いつもの時間”に起きる / リズムを乱さなければ、なんでも好きなことをしてください / 復職のベースをつくる、3つのステップ / うつでも、不安障害でも、不眠症でも同じ / 「9時5時でマンガを読めています!」では復職できない / 休職期間が短いときには / なかなか変化が感じられないときには / 仕事の情報は入れないように / 月1回のコンタクト / 休職中のNG行動 / 家族の目が気になるときには / 最後の仕上げは、振り返り

第6章 復職のとき
いよいよ、復職のとき / 復職可能の診断書が出ても、復職できないこともある / 復職面談はアピールの場です / 回復の兆しは、主語が「自分」に変わったとき / ゆっくり慣れるより、「週5・定時で」が増えている / 復職に焦ると、遠回りになる / 再発リスクを6分の1に下げる「リワーク」 / 若い人、複数回休職している人ほど、リワークを / リワークに参加しないなら、最低限これだけは! / 手持ちのカードを増やしましょう / 自分の内面も振り返る機会に / 復職後も通院は継続がおすすめ / 転職という選択肢を考えるタイミング / 復職は健康の話、転職はキャリアの話 / 休職は個人情報、伝えなくてもいい

第7章 心身を健康に保つ、本当に幸せな働き方
今いる場所はあなたにとっての「適所」ですか / メンタル不調は誰にでも起こる / 定時で働けないなら、休む / 働ける体力、集中力を養うべく、ビジネスパーソンこそ運動を / 体調が整ってからキャリアの話をしよう / 「健康的に働くとは? 幸せに働くとは?」を考えるきっかけに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kitten

13
図書館本。産業医の先生が書いた、休職のしかた。こちらも知識のアップデートが必要と感じた。復職にむけて、今後の主流は「リワーク」になっていきそう。復職するときにまずは週3回の勤務から、というのは少し古くて、主流ではなくなってきているそうだ。休職はよくあることになってきている。再発しないためには「振り返り」が大事だけど、それをやるのは復職直前でないといけない。最初から振り返ると、なかなか回復しないので。2025/02/22

ニョンブーチョッパー

6
★★★★★ メンタル不調で仕事を休まざるを得ない人のことがとてもよく分かってくれているなという感想。不調を感じたら無理をせずまず休む。不調の場合は、意外と産業医も頼れそうだと認識した。生活に支障が出ているかどうかがポイント。そして、この会社ではもう無理と思って一気に転職(退職)という道を選んでしまうと、すぐに決まる保証もないし、別のストレスにさらされる可能性がある。メンタル不調のときの大胆な判断は間違っている可能性が高い。2025/06/28

りつ

4
春から人事異動で転属する可能性があるため参考に。仕事をする上で健康を軸にした働き方は重要。心身ともに健康な状態で働けるようにしていきたい。私は休日疲れしやすいため、月曜日にどっと疲れがでてしまう。バランスよい休み方も必要。2025/02/11

ぽんのすけまる

3
適応障害かもしれず、悩んでいる中手に取った一冊。 症状を自覚してから休職の検討、会社の人との連絡の仕方、休職中の過ごし方、復職に至るまで、対応方法が一連のプロセスとして説明されていたので非常に参考になった。 2時間ほどで読むことができるので、非常におすすめ。2024/12/29

みなもと

2
休職の方法や、復職に向けた体調の整え方などをまとめて書いてくれている。「もう限界、しんどい…でもどうすれば良いのかわからない」という人は、何をやれば良いのかコンパクトにまとまっているので便利だろう。他にも、安易に休むのではなく自分が何故不調に陥ったのか、自らを振り返るきっかけとすることの大切さを説いてくれている。休職という決断が、より良い人生を歩むきっかけに成りうるわけで、だったらよく調べ考えて行動することで有意義にしたいものだ。2025/03/29

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