TH Literature Series<br> ヅォンディム(終点) ~喪失者の島

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TH Literature Series
ヅォンディム(終点) ~喪失者の島

  • 著者名:人間無骨【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 書苑新社(2024/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784883755332

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内容説明

カジノで働く仮面の女、ファントム。
そこに現れた組長の愛人、知奈と、その組長の娘、死体から生まれたユウ。
仮面で隠した醜貌の秘密。
激しくぶつかる復讐心と憎悪。

ファントムと知奈の思いの行方は――

=================
忌々しい記憶を追い払う。仮面の下が痛む。
ファントムはうっかり爪を噛まないように両手を握りしめ、
今度こそ知奈に気に入られるように笑った。

「本当も何も、これが私ですよ。
私は『ジャンケットのファントム』です。
つまらない名前よりも、ファントムの方がこの島じゃ相応しいでしょう?」

……
恐る恐る宙に浮かせていた手を、知奈の身体に添わせた。
彼女が側にいるだけで、こんなにも安らぐのはなぜだろう。

……
ユウが知奈と自分にとっての疫病神なのは間違いなかった。
この悪縁を断ち、解放されなくてはいけなかった――

「死に腐れ! お前の思い通りになるかよッ」
=================

傷ついた者たちの魂が交錯する、
壮絶な“家族”の寓話!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七穂

1
人間無骨先生待望の一般文芸での単著という事で非常にめでたい一冊。一般文芸でも持ち味である殺伐とした世界観と女性同士の百合に近い連帯は健在で読んでいて安心した。反社会組織同士の抗争を描く重厚感のあるお話なのだが、『家族』が幾つもの意味を為して作品に響いていく。『家族』とは読み手によって受け取り方が千差万別なものであるが、この物語で登場する家族、即ち組織の中での義兄弟という家族や心通じ合う存在としての家族という血の繋がりを超越した人間同士の関係性が主題となっている所が百合の分脈にも合致していて非常に良かった。2024/10/27

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