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内容説明
超高収益企業キーエンスを貫く1つの根本的な考え方「性弱説」をあらゆる側面から解説―――。
今まで誰も真正面から取り上げてこなかったキーワードを、日々現場で忙しく働く若手から、たくさんの部下を束ねる管理職から経営者までのすべてのビジネスパーソンに向けて、キーエンス出身の著者がとことん掘り下げて伝えます。
本書は、性弱説の考え方と、キーエンスが採用する具体的な制度の成り立ち・役割を学びながら、自身の日々の働き方を改革する仕事術の本です。同時に、部下のやる気を引き出し、組織全体の成果・効率を高めるマネジメント・組織論の本でもあります。
著者はキーエンスの中枢である新商品・新規事業企画担当を長年に渡って任されてきた高杉康成氏。キーエンスを退職後、中小企業から大企業まで多くの会社を指導する中でずっと感じてきたモヤモヤは「キーエンスと他社の違いは何か」というものでした。
その答えが、「日々の活動が性弱説に基づいているのかどうか」。キーエンスの制度を細部まで解説し、一般的な会社とどう異なるのか、どういう視点を持てば変えていけるのかを丁寧に伝えます。
「キーエンスと同じ水準でできるわけがない」と躊躇する必要はありません。一部の分野だけでも、キーエンスの半分程度の密度で働けるものを持てれば、その人はその時点で、一般的な会社において間違いなく優秀な社員になっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
86
「性弱説≒性悪説」に感じてしまうのですが、ここにマイクロマネージメントと飴と鞭をぶち込んだのがキーエンス流、という感じがしないでもないです。一方で、社員の平均年俸がバカ高いのは先述の仕組みとのトレードオフのようにも思いました。2025/07/03
ざっく
12
30代で家が建つ理由と、40代で墓が立つ理由がわかった。1分単位で日報をつけるというのは、マネジメントとしては優秀な仕組みだが、マネジメントされる側としてはかなりしんどいだろう。キーエンスが高収入企業なのも、人間はお金で動く、という性弱説に基づいた考えなのかもしれない。自分も上司から時折マイクロマネジメントみを感じるが、それも性弱説に基づいていると考えると、少し気が楽になる。キーエンスの中の人が実際どのように考えているのか、話を聞いてみたいと思った。2025/03/30
higassi
8
★★★★☆ キーエンス社の強みである「性弱説」に関する書籍。シンプルな思考で参考になりますが、組織の文化として根付かないと「性悪説」的な攻め方になってしまいそうで、実践が難しそうです。2025/04/04
Shohei I
5
超高収益企業キーエンスが持つ考え方「性弱説」について解説した一冊。 キーエンスでは人の弱さを、「難しいことや新しいことを積極的には取り入れたがらない」「目先の簡単な方法を選んでしまいがち」と捉えています。それを前提として、誰でも成果を出せるようにする仕組みが紹介されています。「そんなところまで!?」というものもあり、マイクロマネジメントとは違うのかと疑問に思いました。もしくは、そこまで仕組みを作りこまないと人間はすぐに楽に流されてしまうのかもしれません。まずは自分の日々の仕事で実験してみたいと思います。2025/05/27
かしこ
5
性弱説に興味を持って読む。人は信頼できないという考え方か。上司が、部下は取引先に伝えてくれるだろうと思っていても部下は他のことを優先させ、上司が大事に思っていたことを伝えていない。→事前と事後にミーティングでこの失敗回避。客の要望を実践しても売れない。→客が本当に望んでいたことは別。など、普通の人間付き合いでもあるあるで、見過ごされがちな失望について書かれていた。内容的にはスカスカした部分もある本。2025/04/13