内容説明
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イオン液体は、室温付近で液体状態をとる物質群の総称です。電気化学の媒体だけではなく、化学反応や分離の媒体としても使えるということで、イオン液体への興味は爆発的に広がりました。難揮発性、高い熱安定性、不燃性、高いイオン伝導性、特異な物質溶解能、広い電位窓など、水や有機溶媒とはまったく異なる新規溶媒として熱い注目を浴びています。日本ではイオン液体研究会が発足し、時を同じくして科学研究費特定領域研究「イオン液体の科学」が採択されました。本書にまとめられた結果は、このようなイオン液体の特質を認識したうえで得た知見であり、イオン液体本来の性質・現象・機能であると現段階で判断できるものだけを取り上げています。 イオン液体の科学と技術は、これからもますます発展する分野であることは間違いありません。当初は「不思議な液体:イオン液体」とされていましたが、なぜこのようにユニークな物性をもち、おもしろい現象が引き起こされるのかが解明され、そしてそれをどのように機能化して利用すればよいのかという研究段階に入ったといえます。 本書が、イオン液体の魅力を伝えるとともに、イオン液体をこれから使おうとする研究者諸氏、イオン液体を知りたいと思う大学生や大学院生の皆さんのお役に立つことを願います。
目次
1 構造と物性:イオン液体とは何か?
1.1 イオン液体とは
1.2 イオン液体を特徴づける概念
1.3 静的構造
1.4 物性
1.5 ダイナミクスと反応
2 反応:イオン液体で何が起こるか?
2.1 合成反応
2.2 プラスチック重合/解重合反応
2.3 電解反応
2.4 酵素反応
3 機能化:イオン液体で何ができるか?
3.1 ナノ構造設計
3.2 エネルギー・デバイス
3.3 インターフェーステクノロジー
3.4 バイオ関連分野への展開
付録
索引



