内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
将来、放射線と直接関わる機会が多い医歯薬系の学生を念頭に、医療系以外の環境に関連する大学での放射線教育も対象読者とした。まず、放射線を正しく理解するための知識を整理、さらには原子力発電を通して、核燃料、核分裂反応、放射性廃棄物について述べる。次にさまざまな放射線に触れ、それらの被曝によるヒトへの影響を評価する。さらに低線量放射線の作用の本質について述べ、活性酸素の発生から、作用機序、消去までの流れを詳細に説明する。放射線被曝による最大の健康被害はがんであり、がんの発生メカニズムから、放射線によって発生する主ながんについて触れる。また、がんのさまざまな危険因子を排除することで、放射線被曝によるがんのリスクを回避できることを述べる。
目次
はじめに
1章 放射線化学
2章 原子力発電
3章 放射線被曝
4章 放射線の人体への影響
5章 がん
付録
用語
単位の表記
参考文献
索引
著者略歴