内容説明
5歳から書道を始め、20歳で初の個展を開催。その後、建長寺、建仁寺、東大寺、伊勢神宮……といった著名なお寺や神社での奉納揮毫を実現しているダウン症の書家・金澤翔子さんの「魂の書」とともに、翔子さんとの日々を母の泰子さんが言葉に綴った1冊。心にひびく渾身の39作品と、娘への深い感謝と祈りを捧げながら綴った母の思いは、闇の中にいても光が見えてくるような内容となっている。月刊誌『PHP』における長年の人気連載「魂の筆跡」の再編集。読むと元気と勇気が湧いてくる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くろにゃんこ
19
いつまでも可愛らしい翔子さんも40歳なんですね。80歳となったお母さんが終活として翔子さんの喫茶店を開業。生きてゆく術を残す…すごい、母の愛。そして祥子さんの疑うことのない真っすぐで純真さがすごい。落ち葉に大切な人からの文字を見出すとか、妖精さんでしょうか。う~濁った心が恥ずかしい…2025/02/25
peperonn
0
石川県立図書館にて。彼女の書を拝見したことがあり手に取った。彼女のお母様が書かれた本だった。 生まれた時の絶望が所々書かれているのも、いま全てを受け入れられるようになったからだろうと思う。 猫宛に名刺を置いたり、落ち葉にメッセージを見出す翔子さん。それは本書にあった通り、現実を捉えられないということかもしれないが、かくも綺麗ないがみ合いのない心で捉えていらっしゃるのだなと思った。妬みや憎悪がわからない、存在しない世界なのだろう。だからこそ、書に美しさが現れるのだろう。2025/10/05




