内容説明
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本書は,ごみ処理,リサイクルの事業や,低炭素社会づくり,持続可能な社会づくりに参画する方に向けて,著者の30年以上にわたる研究者生活における知見から「伝えたいこと,知ってほしいこと」をまとめたものである.リサイクルとはいかなる場面においてもよいとされることなのか,あるいはリサイクルのよさとはどう考えているのかといった観点を振り返ることから始め,科学的根拠の乏しい思い込みによる施策や安全対策,さらには「ごみ減量の施策とその効果」「日本のプラスチック戦略」「海洋プラスチック問題」など,今日関心が高い事柄まで,科学的視点に立ち,それらの是非について考える.SDGsへの取組や環境問題に対する意識が世界的に高まる中,一見してよさそうに思える取組やキャッチコピーを単に鵜呑みにするのではなく,各人がよさとは何かを見直し,持続可能な地域社会づくりにコミットしていくためのヒントが満載.
目次
序 章
第1章 リサイクルはごみ処理よりよいのか?
第2章 ごみ処理とリサイクルのサイエンス
第3章 ごみの分別はなぜ必要なのか
第4章 リサイクルとごみ処理のよさ・悪さの見方
第5章 プラスチックをめぐる様々な問題
第6章 ごみはどこまで減らせるのか
第7章 ごみ施設に対する住民の反対と理解
第8章 適正処理を妨げている構造的な問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zag2
24
ごみ問題に限らず、まことしやかに伝えられている言い伝えのようなものは多々あると思いますが、この本では、ゴミに関してのいくつかの言い伝えを科学的に検証しながら、ゴミ問題にどう対処していく方がよいのかを考えています。このところゴミの分別が細かくなって、どのグループに入れて良いのか迷うことも多くなりました。本当は何がしたいのか、考えながら対応することも重要と感じました。2022/03/01
Sakie
21
構成が散漫に感じられ、焼却や埋立は是と読める論調に苛々した。しかし整理すると、焼却や埋立は廃棄物が発生した以上、最終的には仕方のないことで、それをどのように減らすかが課題なのである。排出する不要物のうち、自然に還せたり資源としてリサイクルできるものを除いた残余が焼却や埋立になる。そう考えるとすっきりする。サーマルリサイクルは私はリサイクルとは認めない。なぜなら、焼却は資源を使って作った物を、灰と排ガスという無に変える行為だ。焼却ベースで、加えて熱を回収するので円満解決と考える思考軸は間違っていると思う。2020/05/02
takao
5
ごみ問題はライフサイクルで評価する必要がある。科学的根拠もなく、リサイクルがいいという風潮が問題。 2020/02/24
Ezo Takachin
2
とにかく多くの人にごみ処理・リサイクル問題について正しい理解をして欲しい。正しい情報と、正しい知識があれば無駄なお金をかけなくてもいいし、ごみ減量にもつながります。SDGs時代には目を背けてはいけない問題です。法律についても触れらていましたが、時代に合わせた法整備と環境基準の見直しも必要であると感じました。2020/01/14
r
1
ごみ問題ついて詳しくない私でもある程度は読めた。しかし、化学分野をほとんど知らない人が読むのにはハードルがあると思う。 分別に関わる法律が事業所に適応されない話、確かに職場での分別って家庭と明らかに違うよな…とか、紙ストローって同じだけコストかかったりしないの?とかいう薄らぼんやりとした疑問を言語化されたような感覚になった。まだまだ知らないことばかりなので、次は易しい書籍を読みたい。2022/11/12
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