強いAI・弱いAI

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強いAI・弱いAI

  • 著者名:鳥海不二夫【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 丸善出版(2024/12発売)
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  • ISBN:9784621301791

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内容説明

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あなたは人工知能についてどのようなイメージ・印象をお持ちでしょうか?テレビ・雑誌などのメディアが人工知能(AI)を取り上げる機会が増え、人工知能・AIがブームとなり話題になっているといえます。多くの企業が人工知能を製品・サービスに採用し、少しずつ私たちの生活の中に人工知能が進出しはじめています。 人工知能から、「ドラえもん」「鉄腕アトム」といった意識・自我を有した知的で万能な存在を想像するかもしれませんが、実際の人工知能の現在の段階では、特定のことができる便利な道具といったレベルのものです。本書では、そのようにSF作品などに登場する、意識や自我を有した人工知能を「強いAI」、現在実際に存在する人工知能を「弱いAI」とし、その違いを理解するため、人工知能研究の第一線で活躍する9名の研究者へ行ったインタビュー集をまとめた一冊です。「強いAI」「弱いAI」いずれも様々な視点があるため、各研究者がそれぞれの考えを述べて解説しています。人工知能にご興味のある学生の方、ビジネスマンの方、事業と人工知能を結び付けたいとお考えの経営者の方など、幅広い層の方々におすすめの一冊です。

目次

・チューリングの手のひらの上で
・次のブレークスルーのために
・強いAIの前に弱いAIでできること
・汎用人工知能と真の対話エージェント
・人工知能が将棋を指したいと思う日
・脳・身体知から自動運転まで
・全脳アーキテクチャ――汎用人工知能の実現
・大人のAI・子どものAI
・強いAIとは何か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

107
人工知能は強いAIと弱いAIに分類される。現在実現しているのは弱いAI(自動運転など)まで。本書では人工知能、言語処理、脳科学の研究者や羽生さんと強い弱いAIの先行きを議論している。元々、強い弱いの定義はサールの言葉が起点のためか、哲学と情報学という異分野の観点が交差し、さらにAIの適用が生活向けなので学術的な論理だけではなく感情的な思考も含まれるのが興味深い。強い弱いの違いは我妻さんの猿の事例がしっくり来た。深層学習に対する見解の違いが各所にあったり、人の脳分析からの汎用化の話などもなるほどとなった。2021/02/16

宇宙猫

17
意識や自我は今の科学では定義できないから、科学・工学+哲学って感じで何となく座りが悪い。研究者がそれぞれ思う方向へ研究しているんだけど、いくつも読むと重なる部分も多くて途中で飽きてしまい、パラパラつまみ読み。2020/11/28

nbhd

16
2017年の本。AIって知能を持っててスゴイね!と、今もよく勘違いされるわけだが、実際は、強いAIと弱いAIに大別できる。そんな勘違いを取り除きましょう、といった内容の対談集。強いAIとは、いわゆる知能を持った汎用型AIのことで、ドラえもんみたいなやつだ。一方、弱いAIは課題特化型AIのことで、将棋強い!みたいな1つの課題に特化して、人間の知能を超える結果を出力する。興味深かったのは松尾豊先生との対談。松尾さんによると、画像認識分野で深層学習が著しい結果を出した2012年には「追従モード」に入ったとのこと2024/03/24

izw

4
本棚に積読されたままになっていた本書をひっぱりだしてきて読んでみた。自らも人工知能の研究者である鳥海先生が、松原先生、山田先生、松尾先生、東中さん、羽生さん、我妻先生、山川さん、栗原先生、中島先生という日本で人工知能に関してそれぞれの分野の第一人者と人工知能について対談している。強いAIは可能か、という問題意識がベースにあるが、それにこだわらず、現在のAIの限界について、あるいは短期的・長期的な可能性について、それぞれの立場から自由に話をしている中に、信念・確信・期待が垣間見え、非常に興味深い。2019/10/09

だんだん

4
現状のAI研究具合がよくわかってよかった。「シンギュラリティ」とか「強いAI」、2001年宇宙の旅のような、人間に何か反逆して害を及ぼすような、アシモフのロボット3原則のような世界はまだ先であることが、8人(+将棋の羽生さん)とのやり取りでよくわかった。現在のディープラーニングに代表される技術は、何かの枠の中でのスーパーさであり、人間のような、外部環境を統合的に認識して判断する世界はまだまだ先である。2018/09/30

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