オリンピックの政治学

個数:1
紙書籍版価格
¥683
  • 電子書籍

オリンピックの政治学

  • 著者名:池井優【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 丸善出版(2024/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784621050538

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

オリンピックは選手のみならず、国家にとっても大きな意味を持つ。開催地に決まれば自国を宣伝でき、メダルの数は国力の反映となる。そのため、国ぐるみ、地域ぐるみでオリンピックに取り組むがゆえに、オリンピックは政治的に利用されることにもなる。また、モスクワオリンピックのアメリカ、日本などのボイコットや、開催を決定しながら返上した1940年東京大会など、国内外の政治の犠牲となった例も多い。本書では人種問題、分断国家、テロ、国威発揚など政治的要素に含むオリンピックの国際政治的な断面を、政治学・外交史の研究者である著者が、興味深いエピソードを交えて紹介する。(電子版は一部の画像を差し替えています。)

目次

はしがき
第1章 近代オリンピックの開始
第2章 日本のオリンピック初参加
第3章 東洋オリンピックと「満州国」参加問題
第4章 「前畑ガンバレ…」ベルリン大会の光と影
第5章 幻のバルセロナ人民オリンピック
第6章 「民族の祭典」とリーフェンシュタール
第7章 「紀元二六〇〇年」幻の東京オリンピック
第8章 日本不参加のロンドン大会
第9章 東京オリンピック 二四年目の悲願、日本晴れの開会式
第10章 人種問題、テロリズムとオリンピック
第11章 分断国家とオリンピック
第12章 一番安上がりな対米協力 モスクワ大会ボイコット
第13章 名古屋は何故敗れたか 一九八八年ソウル大会
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kame

1
オリンピックの政治介入、政治利用をしない…。これがいかに無謀な机上の空論であるかがよくわかった。政治学者の視点から、歴史をなぞる形でオリンピックについて語られており、人々がどのような思いでオリンピックを作り上げ、そしてそこを目指してきたのかという感情的側面もしっかり盛り込まれており、スポーツ好きとしてはかなり読み応えのある内容だった。各章ごとのテーマもはっきりしていて読みやすい。個人的に人種・宗教とオリンピックに関する記述が興味深かった。2017/06/02

AKI

0
2本ある卒論構想の片割れのベースになる本。北朝鮮にとってオリンピックは「民族統一」の象徴なのだけれど、ソウルの時は「体勢競争」の象徴にもなってしまった。この奇妙な北朝鮮にとっての「オリンピック」を研究してみたい

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/335617
  • ご注意事項

最近チェックした商品