文化経済学のすすめ

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文化経済学のすすめ

  • 著者名:池上惇【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 丸善出版(2024/12発売)
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  • ISBN:9784621050019

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内容説明

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現代の情報化社会、高度経済成長社会において、人々は物や情報の氾濫の中で暮しているが、経済的レベルが向上するにつれて、生活の質の向上、心の豊かさが強く求められている。本書は、このような現代社会における心と質の経済学を、人々の生活、地域の活動、企業と文化、及び教育・福祉・行政面など広範にわたり考察し、さらに、芸術・文化の創造、発展のための社会政策、資源配分の問題に言及する。

目次

第一章 いま、文化と経済について考える-二つのCIを中心として-
第二章 文化経済学は何を考えているのか-文化政策と文化のビジネスを中心に-
第三章 文化経済学とラスキン-創始者の光と影-
第四章 文化と金銭の価値とその評価をめぐって-芸術文化作品の市場における評価とクリエーターの待遇-
第五章 いのちとくらしの文化的価値を考える-人間の発達と福祉の考え方-
参考文献解題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

98
25年前に書かれた経済学と文化とのかかわりなどについて書かれたエッセイのような感じでした。文化経済学というよりは、それを提唱したラスキンについての部分がかなりを占めています。当時としてはバブルがはじけて少し文化的な面に回帰しようという動きがあったのだと思います。2016/05/01

1.3manen

34
「こころを開いてしゃべれる相手がほしい」という気持は現代人の共通の願望(4頁)。池上先生は、絶えず、新しい経営の方法(14頁)を考えらえてこられた経緯があった。 わたくしは、地域経営で教えをいただいてきた。記してお礼申し上げたい。先生は、資源配分の重要性(34頁)を説かれ、文化の享受能力の形成を強調される(35頁)。御意。受け手の力量向上あってこそ、供給サイド(創造者)にも意欲喚起でフィードバックされるシナジーも生じるからである。先生が「新しい挑戦者」(50頁)とされているのは、今日的には、2019/01/12

富士さん

3
再読すると、記憶以上に内容の深い本でした。文化経済学はアート分野に偏っているとイメージしていましたが、日本企業にある「職人性」に一定の評価を与え、そこで行われている仕事と自己実現の両立にしっかり言及されている点が素晴らしいと思いました。その結果、アートとクラフトの間にある違いが論点にならずに議論が進んでいるという問題も感じますが、これが経済学に人間らしさややりがいの要素を盛り込むことにつながるので、貴重な視点です。本書に漂うバブルと「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の残滓は微笑ましくも、切ないものでした。2022/08/10

富士さん

2
文化産業をテーマにしているものとしては、本書の中に見える生活の中の美を評価しようという向きはすんなり受け入れられても、美とされているものを支えていこうという向きは、理念としてはちょっと受けいれ難いものでした。しっかりした芸術文化市場のための社会的基盤として、創造性に対しての、公開の機会、能力への報酬、想いの理解の3点が重要なのは賛同しますが、それが”正しい”ものに限られるというのでは違う気がするのです。美へのリテラシーというものは、何が美かを見極める能力ではなく、すべてから美を見出す能力であるべきです。2017/07/02

すーさん

2
文化という価値の表しにくいものと経済学という価値をすべての基準とするものとの融合がどのようなものなのか?という好奇心から手に取った一冊。There is no wealth but life.というラスキンの言葉は、「いのちを成長させる営みがあってこそ豊かさが生まれる」と著者は訳しているが、「暮らしには余裕が不可欠」ということ。文化の供給側に経済的価値を与える方法が、作品の売却価格というのは少し寂しい。事業と同じでインキュベーターが必要。2017/06/13

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