内容説明
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流体力学の歴史は古く、アルキメデス、レオナルド・ダ・ヴィンチなどの先駆的な時代に遡らずとも、完全流体やニュートン流体の運動方程式が確立されてから既に一世紀半が経過しています。運動方程式の解を求めれば、流れの構造が全て理解できるといえます。本書は、1994年刊行のパリティブックスの新装復刊。旧版は、パリティ1992年4月号~1993年3月号連載の同名の講座を単行本化したものです。身近な例を取り上げながら流体力学の基本的考え方や解析の手法をわかりやすく解説しています。水や空気の流れ、コマや玉子の回転など現象のおもしろさを知ることができ、さらには気象現象や乗り物の抵抗などの裏にある流体現象についてもやさしく解説しています。図や写真も多用しており、初心者の方にも取りつきやすく、理解しやすい内容となっています。
目次
1 流れを表す
2 渦は長生き
3 浴槽に水を張る
4 カルマンの渦
5 ゆで玉子となま玉子
6 どっちへ曲がる
7 台風は左巻き
8 スピンダウン
9 形を変えない波
10 船がつくる波
11 パターンが変わる
12 乱れに隠れた構造