新・霊長類学のすすめ

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新・霊長類学のすすめ

  • ISBN:9784621085332

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内容説明

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ヒトは、紛れもなく霊長類の一種です。したがって、種々の霊長類を調べることは“人間とは何か”という問いに迫ることでもあります。「霊長類学」とは簡単に言ってしまえばこのような研究を行うことを目的としています。 本書「新・霊長類学のすすめ」では、行動生態学・脳生理学・比較認知科学・高次脳機能など、それぞれの分野からアプローチしている京大霊長類学研究所の研究者たちが、最新の研究成果を、具体事例(実験・フィールドワーク)を盛り込みながら興味深く紹介してゆきます。

目次

第1章 コンピューターの目でで読み解くサルの進化
第2章 サルの歩行からヒトの直立二足歩行の起源と進化を探る
第3章 ボノボーメスたちの平和力
第4章 霊長類とほかの生物の関係ー種子散布に着目して
第5章 霊長類のコミュニケーションとその進化
第6章 霊長類の心の進化ー比較認知発達の視点から
第7章 社会行動の神経機序の生物学的理解へーコモンマーモセットと社会行動の脳科学
第8章 霊長類脳の構造発達と機能分化
第9章 糖鎖からみた霊長類の多様性と進化
第10章 分子マーカーを使った霊長類の研究
第11章 ポストゲノム霊長類学
第12章 飼育下の非ヒト霊長類の健康管理
第13章 実験用霊長類の健康管理ー感染症とその安全対策

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山本

2
京大霊長類研究所の教員13人が、それぞれの研究を簡単に紹介したもの。『京大人気講義シリーズ』という名のとおり、大学の一般教養科目で教えられるような内容。霊長類学ではどんな研究が行われているのかがわかる一冊。2017/08/04

しゅう(callette)

2
霊長類に関する、分野の異なる13の研究について書かれた本。章ごとに内容が違いすぎるため、知識を得ようとして真っ向勝負を挑むのはつらいのだけれど、「こんなアプローチのしかたがあるんだ」と面白がりながら流し読みするのにはお勧めできる本。書かれているのは最先端のことだし。 一番面白かったのはシアル酸の話。至近的な視点から進化のストーリーが描けるのって面白いと思う。2014/03/22

kozawa

0
京大霊長類研究所2012年。人間を知る一つのヒントとしての霊長類研究。ども章も面白く読ませていただきまして。二足歩行の起源論なり、ボノボは雌主導社会故にチンパンジーより争いが少ない、霊長類のコミュニケーション、発達、飼育、進化etc。本論がどう応用出来るか的な各章のまとめがちょっとビッグマウスすぎるのが混じってる気がするけど…。例えば、チンパンジー社会とボノボ社会で子育てな女性主導が平和を的な話題で、まぁそういう構造が成り立つことがあり得ることを認めるのはやぶさかではないけれど、それが簡単に人間社会に応用2012/07/12

クロスリバーゴリラ

0
霊長類学で注目されているトピックが何なのかが分かる一冊。個人的な感想として、今や分子生物学の知識は霊長類学においても当たり前に必要なものとなっていて分子生物学への耐性をもう少しつけねばなと己の無知を知る機会となりました。2022/01/01

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