いまさらエントロピー?

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いまさらエントロピー?

  • ISBN:9784621301623

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内容説明

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本書は、月刊雑誌「パリティ」に1986年4月号より、1年連載された「いまさらエントロピー?」を単行本化したものです。「エントロピー」は、物理でも化学でも習うものではありますが、わかりにくいものでもあります。エントロピーはエネルギーなどとは違い、非可逆過程では無から生成することが、わかりづらさの最大の要因と言えるでしょう。本書は、生命、地球、宇宙、情報、日常生活の様々な場面に顔を出すエントロピーを、いろいろな角度から眺めてみることで、その全体像を浮かび上がらせます。それによって、自然現象をさらに深く理解でき、実際に使えるようになることを意図して解説されています。

目次

1 いまさらエントロピー?
2 二次元を一次元的に
3 エントロピーは生み出される
4 情報・統計・熱力学
5 粒子一個あたりという見かた
6 自由エネルギーかエントロピーか
7 光とエントロピー
8 時間スケールでのアプローチ
9 秩序とは何か
10 非平衡をつくる
11 宇宙膨張とエントロピー
12 地球とエントロピー
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まじぇすた

2
100ページ程度の本だが内容は濃く、高圧的な文章表現を除けば良い内容。熱力学と統計力学の知識が必要。前半は導出もなく数式がどんどん出てきて辛いが、物理的意味付けの説明が丁寧。非平衡系を扱うために準静的過程を見直すのが良い。そして後半になると数式はほとんど出なくなる替わりに本格的に物理学的思考を伝授するような内容で、大局的な観点で物事の本質にどんどん迫る思考法が面白い。エネルギー視点とは別にエントロピー視点でも捉えるというのは勉強になる。8章の「時間スケールでのアプローチ」が一番面白かった。 2020/09/10

inaryoXD11

0
エントロピーについてというより、熱平衡状態での熱力学、統計力学、固体表面とのガスの化学反応について何かわかりやすい本はないかとこの本に行きつきました。そんなきっかけでしたが、宇宙や地球、生命について話が広がり、非常に面白かった。理解が追い付いていないところがあるが、それはエントロピーへの理解が中途半端だからでしょう。他の本を読むより、もう一度この本を読んだ方がいいですね。2023/04/26

竜玄葉潤

0
表題に引かれて購入も撃沈。初歩本と思ったが、マニア本だった。熱力学から再学習しよう。2018/01/24

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