内容説明
市井の人々の日常の機微を鮮やかに描き続け、数多くの名作ドラマを手掛けてきた山田太一氏の自選傑作集。
『冬構え』
1985年NHK放映。
孤独な老人の[心の旅]を晩秋のみちのくの風景のなかに描いた表題作。
『教員室』
1984年NHK放映。NHK福岡製作。
福岡市の公立中学校教員室。不良生徒が教員室を襲うかもしれないという状況の中で展開する密室劇。
『最後の航海―ある甲板長の退職―』
1983年日本テレビ放映。札幌テレビ放送製作。
青函連絡船を舞台に、定年退職する甲板長一家の一日を描いた家庭ドラマ。
『ながらえば』
1982年NHK放映。NHK名古屋製作。
入院中の妻に会うために、富山から名古屋まで一人向かう老人。老夫婦の絆と愛を描いたドラマ。
『ちょっと愛して…』
1985年日本テレビ放映。
コンピューター結婚相談所の紹介で知り合ったモテない一組の中年の男女の物語。
『終りに見た街』
1982年テレビ朝日放映。
運命の悪戯から近所の一家族と共に、昭和19年の敗戦間近にタイムスリップしてしまった主人公一家。
一億総玉砕の風潮の中、敗戦日を知る彼らはそれまでを必死にしのごうと努力する。
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