内容説明
図書館に住みたい!――そんな思いを建築家に託し、2019年末に建ちあがったのは、膨大な蔵書を収める家〈森の図書館〉。2人の施主が、普請のプロセスや、そこで過ごすなかで考えたことをつづり、デジタルだけでは実現できない、「本のある空間」の効用をさぐる。書架の写真はもちろん、建築家の寄稿や図面類も多数収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
53
へ~、こんな人がいるのか! というのが率直な感想。蔵書が多すぎて(5万冊?)床が抜ける心配・・・それが、これまでの転居、そして新築の理由とは驚き。本に囲まれた生活を快適に送るため、どこに、どのような家を建てるかという問題に取り組んだ過程を、余すところなくまとめ上げた本書。すごい、としか言えない。現実離れした印象も。私は、もう家に本を置くスペースがないので、専ら図書館で借りている。2025/04/26
ケディーボーイ
35
膨大な蔵書のために建てられた家。その設計理念や大量の本が物理的にそこにあることの効用などが興味深かった。セレンディピティがこういう所でも作用するのかな。ただ、家での暮らし向きがもう少し書かれていて欲しかったかも、そこに物足りなさを感じた。2025/02/15
もちこ
32
「図書館に住みたい」という夢を実現させた橋本・山本夫妻。本書に収められている家(本棚)の写真は、まさに本が繁殖しているよう。 見ているだけでワクワクしてくる! 本をいかに本棚に収めるか、という論だけでなく、学術・知識を整理・拡張していく本の魅力や本棚の育て方の話も、とても良かった。 本棚に本を収めるということは、庭師が植物を育てて庭を作るようなものだという喩えがしっくりくる。 長い歴史を経て紡がれてきた学術の歴史を感じることができる一冊でもあった。2025/06/03
よっち
31
2019年末に建ちあがった膨大な蔵書を収める家〈森の図書館〉。2人の施主が普請のプロセスや、そこで過ごすなかで考えたことを綴り、「本のある空間」の効用を探る1冊。どのようにしてこのプロジェクトが立ち上がったのか。これまでの住居放浪記や魔窟ができるまでの設計や本棚との格闘、本のある空間で生活していて日々起こることを綴っていて、本読む日々を送る人からすれば、ひとつひとつ感じることに頷いたり、まさに羨ましい環境だなあと思いながら読んでいましたが、蔵書のキャパが増えたからといって本棚が溢れないわけないんですよね。2025/01/29
亜希
29
『積ん読の本』で橋本麻里さん・山本貴光さんの暮らす「森の図書館」の存在を知り、手に取ってみた。その図書館(と言ってもあくまで個人住宅)はひたすら蔵書のために全振りされており、本好き、中でも紙媒体としての書籍に魅力を感じ、本を捨てられない、愛蔵したいという人にはまさに憧れの空間だと思う。私はここまで蔵書したいとはあまり思わないけれど、それでも要所要所に差し込まれる写真にはうっとりした。あと明け透けに言ってしまうと、蔵書のために住居(過去の住まいを含め)を選べる橋本さんの財力にも驚嘆しました。2025/02/22
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