新潮文庫<br> 財布は踊る(新潮文庫)

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新潮文庫
財布は踊る(新潮文庫)

  • 著者名:原田ひ香【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2024/12発売)
  • 梅花ほころぶ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/9)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101036823

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内容説明

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

majimakira

12
専業主婦の葉月みづほが苦心惨憺の末手に入れたルイ・ヴィトンの長財布。本作の主役ともいえるそのひとつの財布が、物語の展開に乗ってお金やそれに翻弄される人々の様々な生き方を見せる。バトンが渡されていく連作の中、その線の意外な巡り方、重なり方も面白い。不動産投資を中心に、「お金のつくりかた」の実用的知見も込められ、特に今回はコロナ禍の特異な事情など改めて知ることも多かった。「三千円の使いかた」につづき、お金に誠実に向き合うこと、そして多くの人々にある、その人知れぬ苦労の尊さに光を当てている視点が良いなと思う。2025/02/03

こばゆみ

10
面白かったー!慎ましい生活を続け、夢だったハワイ旅行を実現させた主婦のみずほを中心に、お金で失敗する人たちを描いた短編集のようなお話。どの話にもヴィトンの財布が出てくるのが何かお洒落で良かった!2025/01/09

Carol

3
わ…こわい…。お金に困る人たちのお話なのだけれど、時代や運、外的要因など自分ではどうすることもできない状況でお金に困ることになってしまう人が出てきて、自分も同じようになる可能性は十分にあるのだよなと思って、怖くなった。本当に困った時、私は踏ん張れるだろうか…と思いながら読了。最初に出てくる女性が買ったお財布が数奇な運命を辿るところが有吉佐和子の『青い壺』を彷彿させました。2024/12/28

himanaka

2
あの苦い思い出があるから、今の自分がある。けれど、だからと言って、あの過去がいい思い出になるわけじゃない。平穏な人生を送りたい。2025/01/13

Erinelly

1
自分が羨んでいる相手も実は大変な思いで日々生きているかもしれない。2025/02/04

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