新潮文庫<br> 財布は踊る(新潮文庫)

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新潮文庫
財布は踊る(新潮文庫)

  • 著者名:原田ひ香【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2024/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101036823

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内容説明

「今よりもう少し、お金がほしい」専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚する。株での失敗、リボ払いの罠。日常に潜むお金の落とし穴からどう逃げる? 切実な想いと未来への希望を描く「お金のつくりかた」超実践小説。(解説・朱野帰子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

69
日本人は、大人も子供も、お金の勉強を必修にすべきだ。クレジット、サラ金、株、〇〇ペイ、よく解らずに使っている人の何と多いことか。借金をキレイな言葉でごまかすカイシャも悪いぞ。ルイ・ヴィトンの財布が欲しくて、コツコツ倹約に努める主婦・葉月みずほが、念願の財布にイニシャルを入れて買ったことから始まる、暗~いわらしべ長者物語。モノは買ったその日から価値が下がる。本も例外ではない。読めば天国と地獄がわかるこの素晴らしい本ですら、781円で買った次の日には古本屋で10円だぞ。物価が上がる一方の今こそためになる本。2025/02/09

ジュン

57
新潮文庫の100冊2025より ヴィトンの財布に憧れを持つ主婦が、節約生活をして行けたハワイ旅行でやっとの思いで購入した財布をアプリで売る所から、この財布が次々と人手に渡り、その財布を手にした人達の人間模様。節約、キャッチや投資の教材販売、投資詐欺、奨学金制度など時代のキャッチーな問題を抱える人々が登場して飽きさせない。今の時代だから書けた本だ。奨学金に関しては最近、すごく気楽に考え過ぎる傾向があって怖いし、ぜひ高校生にも読んで欲しい本です。改めて投資信託は焦らず欲張り過ぎないを肝に銘じたいと思った。2025/08/04

ゆいきち

39
リボ払い怖。無知って怖い。最近のお金は目に見えないものが多いからこうやって後から気が付いた時には支払い額が3桁になっていたりするのかな。財布の中身かぁ〜。どこに何が入っているのか、そもそもいくら入っているかも即答出来ないです善財夏実先生…。結局はみづほとか文夫の様に、地道に節約していくことや身体を資本に汗水流して働くことがいちばん確実にお金が貯まる方法なのかな。みづほの大逆転劇にはスカッとした…というか、そんな方法があったなんて!勿論地道な努力は必要だけど、お金を創るきっかけはその辺に転がってるんだな〜。2025/03/25

mayu

34
お風呂のシャワーがお湯になるまでの水のムダになる量についてのくだりに激しく同意しながら、読めば読むほど止まらない。節約、リボ払いに株の投資、借金、奨学金とお金にまつわるあらゆる出来事がヴィトンの財布と共に巡るお金の物語。時には友人関係すら壊すお金という存在、リボ払いに不安も感じず目を逸らそうとする夫にハラハライライラさせられた。楽に稼げるものなど無い、勉強し知識を持ち堅実に確実に判断を見極めて…と中々それでもリスクは付き纏う。しっかりせねばと思ったなぁ。それぞれ悩み、今がある。楽しみながら学べる一冊。2025/02/09

空のかなた

23
原田ひ香さんの小説は、テンポも良いし、為になるし、読後に思うところがある。流石。お金が無い日々に、先々今以上に生活が苦しくなるイメージしか持てない現実に、100円単位で節約し続ける努力、お金をめぐって裏切られどん底に落ちていくこと。特に奨学金を返しながら非正規社員として働くと貯金も出来ない、数日飲み会に参加してしまうとしばらく一日500円以下で過ごすことになる等、一文一文がリアル。そんな中でお金に振り回されることない暮らしを送れるようになっていくプロセスには勇気づけられる。読んで良かった。2025/08/06

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