内容説明
亡くなったのは壮年にしか見えない90代の巨大な男……。探偵キャルは若返り処置タイタン化の開発者一族をめぐる闇に巻きこまれる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
86
主人公のキャル・サウンダーは警察に協力する私立探偵。巻頭から殺人現場に到着する。大学に研究室を持つ生物学者の被害者はタイタンだった。巨額の富を持ちT7を投与することで若返り病も治る。かわりに肉体は巨大化していくタイタン。…これはSF設定のミステリー小説。時空を駆け巡るわけでも、AIを駆使するわけでもないので読みやすい。探偵は満身創痍になりながらも駆け引きとユーモアを駆使して真相を追いかける。うまい具合に恋愛要素も加わり魅力的な主人公から目が離せない。確かにノワールでミステリー、面白かった。2025/01/26
新田新一
46
タイタン化と呼ばれる不老不死のテクノロジーが発達した未来が描かれています。タイタン化した人間は巨大化し、一般の人間からは羨望の眼差しで見られます。主人公の探偵サウダーは、タイタン化した男の死因の調査を開始。男女と家族の愛憎の縺れが、事件の背景にあることが判明。これは傑作。ミステリーとSFの両方の面白さを兼ね備えた小説です。どちらの分野も好きな私にはたまりません。特にロス・マクドナルドのような一人二役のトリックが使われ、それが未来の科学技術に基づいているという設定は絶妙。続編も読んでみたいです。2025/01/26
ぽてち
29
未来世界を舞台に展開するハードボイルド風SFミステリ。この世界では“T7療法”という若返り技術が開発され、事実上の不死を獲得している者がいた。ただし、弊害がある。T7を投与することで肉体は思春期前の年齢まで巻き戻され、そこから好みの年齢まで再成長する。その過程で巨大化してしまうのだ。そのためこの治療を受けた者は“タイタン”と呼ばれている。(あれ、これって続篇なの?)と思うほど説明が乏しく、世界観や登場人物がなかなか理解できず苦戦した。著者はジョン・ル・カレの息子さんだそうだ。2026/01/18
maja
28
人類から種分化した富豪特化種タイタン。世はこの一齢から四齢まである巨人化したタイタンかぶれなどが現れている近未来。タイタンに特化した探偵キャルが殺人事件に挑む。殺されたはぐれ者の生物学者はいったい何者か・・。ル・カレの息子と知って興味津々で読んだ「エンジェルメーカー」では入り込めず途中で放棄だったけど今回は探偵のノリに乗っかって楽しく読めた。軽妙に進行するが捏ねた工夫とかが窺える。キャル主導の会話でちょっとしたゆとりを効かせて笑わせる。続編が楽しみ。2025/08/13
M H
26
若返ると同時に巨大化した「タイタン」になる技術を富豪が独占する世界で、タイタンの死体が発見される。軽口を叩きながら調査して喧嘩も強い探偵キャルが魅力的。格闘シーンも事件の真相も上手く設定が生かされていて、かなり面白かった。何とはなく小気味よいハードボイルドとして浸っていたら、ラストでちょっと関節を外された感じ。続編気になるけど、うーん。2025/02/07
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