技術の倫理学

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技術の倫理学

  • 著者名:村田純一【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 丸善出版(2024/12発売)
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  • ISBN:9784621077351

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内容説明

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「なぜ技術が倫理学の問題になるのか」本書は最後まで一貫して、この問いに対する答えを求めて議論が進められる。多くの技術倫理の教科書で必ず触れられている話題が取り上げられているが、そもそも技術的な事柄を倫理的に問題にするということはどういうことか、という問題意識を基本にして、さまざまな議論が反省的、ないしメタ的な視点から展開されている。換言すると、既製の技術倫理の見方に懐疑的な視点から議論がなされているといってもいいだろう。ただし、その最も重要な課題に取り組むためには、既製の技術倫理のなかにとどまっていたのでは不十分であるというのが本書の基本的な立場である。

目次

第1章 技術と倫理―技術はなぜ倫理学の問題となるのか
1 「応用倫理」という問題構制
2 技術倫理の根本問題
3 「正当化の倫理学」から「探求の倫理学」へ
第2章 リスク、安全、事故防止―「技術倫理」は事故防止に役立つのか
1 コロンビア号事故調査委員会報告書―事故の本当の原因
2 チャレンジャー号事故、二つの物語―事例分析の教えること
3 「正常な事故」と「市民的徳」―技術倫理への新たな視点
4 むすび―「専門職倫理」を越えて
第3章 倫理規程と専門職―倫理規程は何の役に立つのか
1 倫理規程
2 専門職
3 「倫理規程の「根拠」
4 倫理規程と市民的徳巧
第4章 設計の「倫理」―ユニバーサルデザインは本当にユニバーサルか
1 バリアフリー
2 ユニバーサルデザイン
3 参加型デザイン
4 むすび―インフォームド・コンセントから創造的参加へ
おわりに―「技術倫理」と「技術者倫理」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Moloko

1
技術の倫理を、技術が社会や組織との関係性の中で開発・運用されているという視点で考察したものであり、技術や技術者の問題は、不確実性やリスクの判断、組織の制度や文化や権力関係とも繋がりうることを論じた本。感銘を受けたのが、技術者倫理の章である。つまり、技術者が社会の中の市民としての徳を身につけるためだけでなく、開発した技術や製品の危険に気付いた技術者が組織の意思決定に異を唱える行為を、同じ専門家集団が保護するために専門職の倫理規定があるとちうのは、とても面白い見方だと思った。2019/09/29

ktytnd

1
技術に備わる予測の不可能性、技術者の倫理規定の意義、設計における非専門家の参加の必要性などについての話。同じ著者の書いた『技術の哲学』と内容は似ているが、こちらはより技術者側の観点から語られる。2013/12/31

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