内容説明
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東日本大震災により起こった東京電力福島第一原子力発電所事故は、福島の人々の生活や心身に深刻な爪痕を残した。
本書は著者が行ってきた専門家や市民へのインタビューを通し、原発事故が与えた市民への影響や、市民の抱えてきた不安を明らかにする。
そのほか、原発事故後の状況やその影響に関する科学的な基礎知識についても解説する。
目次
はじめに
1 原発事故後の放射線被ばくの影響
科学を福島の住民の生活につなぐ
暮らしのための科学の言葉を探す
飯舘の「までい」な生活を楽しむ
UNSCEAR福島報告を読み解く
2 原発事故の心の健康問題
心の中に安全な場所をつくる
3 甲状腺検査と廃炉汚染水対策
福島の甲状腺検査を概観する
甲状腺検査の倫理的問題
疫学から考える甲状腺検査
現場に立ち続けた医師からの伝言
処理水の処分法を巡る議論
おわりに