文春e-book<br> 暗号の子

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文春e-book
暗号の子

  • 著者名:宮内悠介【著】
  • 価格 ¥1,800(本体¥1,637)
  • 文藝春秋(2024/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163919263

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内容説明

わたしたちは、いつまで人間でいられるのか?
新しい暗号通貨、分断のないSNS、超小型人工衛星……

宮内悠介が迫る、8つのテクノロジーの新時代!

★掲載作品
「暗号の子」
「偽の過去、偽の未来」
「ローパス・フィルター」
「明晰夢」
「すべての記憶を燃やせ」
「最後の共有地」
「行けなかった旅の記録」
「ペイル・ブルー・ドット」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

209
宮内 悠介は、新作中心に読んでいる作家です。ノンシリーズSF短編集、第三弾、オススメは、表題作「暗号の子」&「ペイル・ブルー・ドット」です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639192632024/12/23

buchipanda3

104
今回も著者による各篇のあとがきを含めて面白く読めた。主題は技術と社会性・人間性の関係だろうか。社会に居場所を失った者が自分を取り戻せる場を実現する暗号や分散型技術、分断化を促す煽情的なつぶやきを排除する技術、安全なトリップを提供するデジタルドラッグ。現代の課題と先進技術の結び付きがもたらす社会の揺れが描かれる。技術者の役割を改めて問い、人間性から離れない意義を示すかのよう。それが最後の篇(トラ技掲載)に繋がったように思えて読後感が良かった。ところで著者にはハード屋の心意気も感じる。そんな一面を今後も期待。2024/12/15

美紀ちゃん

101
近未来もの。AIが作ったという作品は98.7%AIが執筆。設定やキャラクターなどは宮内さんが指定。詩のインパクトがすごい。AIは天才だと思う。衝撃的なラスト。語り手は幽霊だったのか??だからその詩に共感して涙が溢れたのか?読んだ人間をおかしくさせるほどの詩だったということなのか?墜死?自らの命を賭して巨大な隕石を打ち落とす。雷以上のすごい衝撃。それほどの詩。それぞれの話があとがきによって深くなる。宮内さんのデビュー作『盤上の夜』をそのAIに学習させてから作ったので言葉が宮内さん寄りになっている。すごい!2025/02/19

R

96
多分にSF的なのだろうけど、詳しくないので実際に今もそうなのかどうかはわからないのだが、思考実験的な内容とすれば、大変刺激的で面白い物語だった。描かれた事象自体は、よくあるコンテンツやコミュニティの興亡を描いているだけで、昔からよくある楽しい時期と廃れていく姿だけなんだが、そこに加えて、今の技術から想定されそうな未来の暗示もあって、「人間であることに疲れ、AI任せにすることには飽きる」という内容に納得してしまった。人間らしさをツールで発露している物語だった。2025/02/17

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

79
(2025-102)【図書館本-77】AIやネットワークなどをテーマにした短編集。表題作の「暗号の子」は匿名性が高く、完全独立したSNSの話。理想的に見えるが、外野からみたらカルト集団のように思われるのは仕方ないのかもしれない。「ローパス・フィルター」は過激な発言にフィルターをかけてくれるアプリ。便利なようだけど、倫理的には問題があるのだろう。「すべての記憶を燃やせ」はAIで執筆した作品。こういうこともできる世の中になったのだなぁ。「ペール・ドット・ブルー」は爽やかな読後感。これが一番好きだな。★★★★2025/07/22

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