内容説明
問題解決だけがデザインではない。
新しい視点を生み出す「もうひとつの」デザインの力。
企業のための問題解決、商品の売上向上。デザインと聞くとこうしたことを思い浮かべる人がほとんでしょう。しかし、現代の私たちが直面する課題の多くはもはや解決不能で、これらを克服するためには、私たちの価値観、信念、考え方を変えるしか他に手はありません。
本書は、「問い」を生み出し、未来のシナリオをデザインすることで、今ある世界に別の可能性を提示する「スペキュラティヴ・デザイン」について紹介した初の日本語版書籍です。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)のデザイン・インタラクティブ学科で10年にわたって教鞭を執り、「スペキュラティヴ・デザイン」の提唱者として世界的に注目を集めている著者が、アート・小説・イラスト・写真・映画などあらゆる領域を引証しながら、未来をスペキュレート〈思索〉する視点について紹介します。
著者(ダン&レイビー)の作品はもちろん、Superflux、スプツニ子!など、スペキュラティヴ・デザイン実践者の事例も豊富に紹介。デザインの持つ「もうひとつ」の力を提唱します。
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本書は、2024年4月にペーパーバック版『Speculative Everything, With a new preface by the authors』として、著者ダン&レイビーによる新たな序文を加えたかたちでMIT Pressより再刊行されました。
BNNでは、その新序文を加えたかたちで電子版『スペキュラティヴ・デザイン』の販売を2024年11月より開始いたします(紙版には新序文は掲載されていません)。
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目次
ペーパーバック版への序文
― アンソニー・ダン&フィオナ・レイビー
[日本語版序文]
スペキュラティヴ・デザインの今日的意義
― 久保田晃弘
[日本語版特別寄稿]
スペキュラティヴ・デザインに見る夢
― 牛込陽介(Takram London)
第 1 章 ラディカル・デザインを超えて?
第 2 章 非現実の地図
第 3 章 批評としてのデザイン
第 4 章 デザインという名の巨獣
第 5 章 方法論の遊び場:虚構世界と思考実験
第 6 章 物理的なフィクション:ようこそ「ごっこ遊び」の世界へ
第 7 章 非現実性の美学
第 8 章 現実と不可能の狭間
第 9 章 スペキュラティヴ・エブリシング
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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