意識と時間と脳の波 - 脳はいかに世界とつながるのか

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意識と時間と脳の波 - 脳はいかに世界とつながるのか

  • 著者名:ゲオルク・ノルトフ/高橋洋/虫明元
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 白揚社(2024/12発売)
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  • ISBN:9784826902649

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内容説明

私が言いたいのは、今や脳と心に関する見方にも、コペルニクス的転回が必要とされているということだ。脳も心も無時間的なものではない。私は本書で、いかに脳が脳内時間を構築し、それによって意識や自己などの心的機能が生じているのかを論じてきた。(本書「コーダ」より)

目次

はじめに 心のサーフィンと脳

古代ギリシアの時間――クロノスとカイロス
古典物理学における時間――コンテナ的時間観
現代物理学における時間――構築的時間観
古代中国の教訓――脳の力動から心の力動へ
心的機能――「世界─脳」関係
心的機能は力動的である
本書の構成
人間以外の時間――他の動物、人工知能、心身問題
波としての自己

第1章 脳の時間
はじめに
脳内時間
時間と空間の収斂
能動的な脳と脳内時間
結論

第2章 脳の時間から世界の時間へ
はじめに
脳の時間――スケールフリー性と意識
脳+世界=意識
「世界に閉じ込められる」対「世界から締め出される」
結論

第3章 脳の時間と身体の時間のタンゴ
はじめに
タンゴの時間――脳と身体
脳─身体の時間から意識のコンテンツへ
意識は特別なものなのか?
結論

第4章 自己の時間とその持続
はじめに
脳の内的な時間と自己
内的時間から持続へ
自己――非時間的か、時間的か?
結論

第5章 脳と心における時間の速さ
はじめに
遅すぎるケースと速すぎるケース――うつと躁病
うつにおける自己――自己の増大と極度の遅さ
結論

第6章 人間の時間を超えて
はじめに
動物におけるタイムスケール
人工エージェントにおけるタイムスケール
心身問題から「世界─脳」問題へ
結論

コーダ 神経科学と哲学におけるコペルニクス的転回

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mim42

12
統合情報理論や機能モジュール指向の意識理論を全否定。階層構造(入れ子構造)をなす異なる「タイムスケール」さえあれば、心の問題など消えるとする極論。時間に関して、多くの評価指標が言及され、実験結果に基づいた脳の処理の概要が提案されるが、すべては言葉でしか説明されず、判然としない。情報量が少ない図表。ただ、紙面と対象読者層の問題で、元論文を漁れば面白いことがあるかもしれない。2025/05/07

y

2
読み終わってわかったような気がしたのですが、やっぱりよくわからない… そこでもう一度読み直したのですが、時間とは何かということが定義されていないので、それを中心に話が進んでいるのでよくわからなかったのかなぁと思いました。 時間というものを素朴な意味で捉えたら、わかりやすいのかと思いました。 うつと躁については、ハッとしました。2025/01/27

Go Extreme

1
タイムスケール: 人間と動物の間での時間共有 心的機能や行動を形成する基盤として機能 脳内時間と意識: 外的時間に対する独自の内的時間を構築→意識や自己の形成 内的時間ー脳の神経活動や自己の感覚に密接に関連 心身問題の再考: 心身二元論→「世界と脳」の関係→心的機能 脳の自発的活動: 遅い脳波と短い脳波の間の相互作用→時間的持続 脳内時間→自己認識や感情に影響 精神疾患: うつ病や躁病ー内的時間の変化→外的時間の知覚→極端な感情 人工エージェント: 自己の経験ー環境との整合性必要 時間ー脳と心の機能を形成2025/01/29

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