内容説明
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2015 年9 月のSDGs 採択、12 月のパリ協定採択以降、あらゆる産業をリードする企業が環境を企業経営の中心課題とし、2020 年のESG 投資は35.3 兆ドルで、4年前から55 %増加。GXはDXと並んで企業の代表的な成長分野である。国連のガイド『SDG Compass』には、SDGs 導入のプロセスとして5 つのステップが示されており、各ステップの間をつなげていく役割として、ライフサイクル影響評価(LCA)が非常に有用なツールであることを伝えている。そのためLCA の実施は今やブームとなっており、LCA 研究の論文数も年間6,000 件を超え、膨大な情報がすでに世の中に公表されている。本書では脱炭素技術として注目される分野を取り上げつつ、各産業で今LCA 研究がどのようなメッセージを我々に提供しているのかを整理する。
目次
第1章 LCA の意義 ─ SDGs の実質化─
第2章 電気自動車とリチウムイオン電池 ─ 使用重視から再生重視へ─
第3章 農産物と食品のLCA
第4章 プラスチックの環境影響
第5章 「負の排出」ネガティブエミッション技術のLCA
第6章 戦争と環境影響
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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LCA: 製品の全段階で環境影響評価 気候変動・資源消耗・生物多様性・化学物質・労働・人権問題 SDG CompassによりLCAは優先課題の決定に寄与 バリューチェーン内の環境負荷の可視化と協力促進 ユニ・チャーム社の事例 事業化: ネガティブエミッション技術: DAC=CO2直接回収とBECCS=バイオエネルギー+炭素回収により削減期待 LCAでエネルギー・資源使用の影響を評価→政策支援が必要 戦争と環境影響ー戦時のGHG排出は↓復興で長期的環境負荷↑ GHG排出報告義務化→信頼性高いデータで議論2025/02/03
あーりーばーど
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地球環境を守るため,プラスチックよりバイオマスプラスチックあるいは紙、そんな単純なイメージを持っていたけど,資源消費や温暖化だけでなく、土地がどう使われるか、作物がどう栽培されるか,どう廃棄されるかも大事。あちらを立てれば,こちらが立たず,となっていないか,前提を疑わないといけない,と思い知る。2024/07/08