中公新書<br> 治安維持法 なぜ政党政治は「悪法」を生んだか

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中公新書
治安維持法 なぜ政党政治は「悪法」を生んだか

  • 著者名:中澤俊輔【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 中央公論新社(2024/11発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121021717

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内容説明

言論の自由を制限し、戦前の反体制派を弾圧した「稀代の悪法」。これが治安維持法のイメージである。しかし、その実態は十分理解されているだろうか。
本書は政党の役割に注目し、立案から戦後への影響までを再検証する。1925年に治安維持法を成立させたのは、護憲三派の政党内閣だった。なぜ政党は自らを縛りかねない法律を生み、その後の拡大を許したのか。
現代にも通じる、自由と民主主義をめぐる難問に向き合う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

119
治安維持法の成立した背景から、今の類似法までの内容が網羅されていた。当時も思想には思想で対抗するなど慎重論が強い中成立したのは興味深い。今の破防法はだいぶ弱くなってるなぁと感じた。治安維持法で抑圧された左翼が戦後に一気に出てきたのも歴史が続いているということなのだなと思った。2014/01/29

おさむ

42
共謀罪法案の成立が間近に迫る中、その比較対象とされる「治安維持法」に関する本著を読んでみた。共産主義の取り締まりという建前のもとで、政党政治であったにも関わらずこの悪法が成立し、最後は御し難い「鬼子」になったこと。緊急勅令という裏技や法改正を重ねて目的遂行罪という新概念も取り入れ、拡大解釈を重ねていったこと。実際には共産党だけでなく右翼や新興宗教にも適用されていったこと‥‥。成立の前にこうした負の歴史をきちんとおさえておく必要があると思います。2017/06/05

おかむら

31
戦前の悪法と名高い「治安維持法」の立案から戦後の影響まで解説した本。かなり固め(難しい)けどなんとか読んだ。条文にあいまいな文言を入れてしまうことで後々拡大解釈されてく過程がわかる。そして法案を審議してるくだりが、いまのテロ等準備罪の審議の答弁とあまりにもよく似てるところが恐ろしかった。戦前の右翼や日本共産党にも興味がでてきたわー。2017/05/28

Tomoichi

25
治安維持法=悪法という刷り込みだけで思考停止している日本人だが、本書を読むとそんな単純なものではない事がわかる。治安維持法も試行錯誤の上で成立・運用・改正されてきており、思い込みだけで批判するのではなく原本を読みその歴史を学んだ上で我々は批判すべきと改めて思いました。2024/03/03

ゲオルギオ・ハーン

24
戦中の悪法として有名な治安維持法の成り立ちについて著者の論文を新書向けに書き直した一冊。現代日本では想像できないが天皇の暗殺計画や政府要人の暗殺が社会主義者らによって計画されていたこと、ソ連との国交樹立が背景としてある。国体の護持を考えた時に勢力を増しつつある共産党はとても危険(暴力による革命というテーマが当時の共産党では強く、警戒される根拠になっていた)で取り締まる法整備が必要だった。しかし、現場の要望や政党の発言力低下により大きく改正され思想弾圧の悪法に変わっていく。2021/10/12

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