スターツ出版文庫 星に誓う、きみと僕の余命契約

著者名：長久/Sakura

スターツ出版（2024/11発売）

• ISBN：9784813716648

内容説明

「私は泣かないよ。全力で笑いながら生きてやるぞって決めたから」親の期待に応えられず、全てを諦めていた優惺。正反対に、難病を抱えても前向きな幼馴染・結姫こそが優惺にとって唯一の生きる希望だった。しかし七夕の夜、結姫は死の淵に立たされる。結姫を救うため優惺は謎の男カササギと余命契約を結ぶ。寿命を渡し余命一年となった優惺だったが、契約のことが結姫にバレてしまい・・・「一緒に生きられる方法を探そう？」期限が迫る中、契約に隠された意味を結姫と探すうち、優惺にある変化が。余命わずかなふたりの運命が辿る予想外の結末とは――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[なみ]

難病を抱えた幼馴染、結姫のために、高校生の優惺は自分の余命を彼女に譲渡する契約を結ぶ。 眩しい青春恋愛ものでありながら、自分のことを無価値だと考えてしまっている優惺の成長の物語としても面白く読めました。 幼馴染4人組が、それぞれ違う形の思いやりや優しさを持っていて、その素敵な関係性に心が温かくなります。 いつもは前向きな結姫が、優惺に弱いところを見せるシーンがとてもグッときました。

2025/02/02

[栗山いなり]

全てを諦めていた少年が幼馴染を救うために謎の人物と契約する事から始まる青春小説。読む前の自分の精神状態のせいなのか読んでて胸が苦しくなってた作品。だからこそハッピーエンドで終わって良かったとも思う

2024/12/05

[ふぃぼなっち]

『あなたが死にたいと思い適当に生きた一日は、誰かが本気で行きたくて仕方がなかった一日だ』 自身を無価値な人間だと思い無為に生きる主人公と、難病でありながら懸命に生きたヒロイン。 怪しい人物に出会い、主人公が自身の余命を明け渡す契約をする話。 前作と同様、余命ものではあるのだが、ファンタジー要素が加わり、現実の美しさが際立つことで「自身から見た自分。他人から見た自分。」は決して同じではないと感じさせられる。 （前作の登場人物がワンポイントで出ているのがまた良い。

2025/05/20