義満と世阿弥

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義満と世阿弥

  • ISBN:9784344691001

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内容説明

その出逢いは、宿命。
室町時代を舞台に緻密で重厚な筆致で描かれる、傑作歴史小説。

死んでも覚えているのは何なのだろう。
詩歌か、音曲か、それとも涙か――

片や、己の欲するがまま、この世の全てを掌中に収めた男。
片や、深い悲しみと屈辱を糧に己の全てを芸術に捧げた男。

運命的に交差する二人の、三十四年に亘る物語。

目次

第一章 出会い(一三七四年)
第二章 変化(一三七九年)
第三章 別れ(一三八四年)
第四章 再会(一三九四年)
第五章 約束の醍醐寺公演(一三九九年)
第六章 最期の日々(一三九九年)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花林糖

11
図書館本。今熊野神社で父の観阿弥と共に舞った世阿弥(12歳)。その舞台を観ていた義満(17歳)。二人の出会いから義満が亡くなるまでの物語。前半は義満が脳内でアニメの一休さんの義満がチラチラ浮かび、その映像を消すのに苦戦。作品は読み易く一気読みでした(途中の演目は流し読みでした)。七割は読んだ資料に基づいて、三割はフィクションとの事。著者はXJapanの曲にインスピレーションを受け、その事についてあとがきで熱く語られています。 2024/09/28

yknonnon

1
義満を泣かせた能楽師世阿弥との魂の合流を描いた秀作。七百年の時を超えた日本の美の奥深さが分かる小説です。2024/07/30

秋草

0
長年の世阿弥の義満に対する想い、そして舞台の丁寧な描写に引き込まれていきます。 能舞台、世阿弥、義満についてもっと知りたいと思わせてくれる一冊。 能の中にX JAPANをみたと言うのも大変興味深いところです。

にゃんきし

0
類まれな才能の持ち主の二人が、惹かれ合い、長年にわたってヒリヒリするような魂の交わりを持つことになる。これも運命でしょうか。 特に世阿弥の舞台の描写は、コンサートライブさながらの臨場感でした。あとがきに、著者がXJapanのYOSHIKIに大きな影響を受けたとありましたが、大いに納得しました。2024/08/08

荒井美佳子

0
読みやすい歴史小説。現在の日本文化の礎の時代、政事に己の欲を増幅させ邁進する者、舞謡を突き詰めて芸術に己を捧げる者。友情は成就するのか。 X JAPANファンは是非とも読んで欲しい作品です。2024/08/13

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