逸脱のフランス文学史

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逸脱のフランス文学史

  • 著者名:塩塚秀一郎【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 書肆侃侃房(2024/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784863856134

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内容説明

『聖アレクシス伝』『狐物語』からパトリック・モディアノ、アニー・エルノーまで。新たな角度から提示される、わくわくするフランス文学講義!

レーモン・クノーやジョルジュ・ペレックらによる前衛的な実験文学集団「ウリポ」。

言語に秘められた潜在的可能性を追求した彼らの営為を研究してきた著者が、「ウリポ」の視点からフランス文学史を新たに捉え直す。古典から現代作品まで25の名作でたどるフランス文学案内。

「私がウリポの作家たちを身近に感じるのは、彼らが深刻さを拒んでいるからです。この深刻さというやつは、フランス文学の風土のいたるところで感じられるもので、ちょっとは自分を皮肉る必要がありそうなときでも消えはしません」(イタロ・カルヴィーノ)

【著者】
塩塚秀一郎
1970年、福岡県北九州市生まれ。専門は近現代フランス文学。 東京大学教養学部(フランスの文化と社会)卒業。同大学院人文 科学研究科修士課程(仏語仏文学専攻)修了。パリ第3大学博士 (文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。著書に 『ジョルジュ・ペレック 制約と実存』『レーモン・クノー 〈与太郎〉的叡智』、訳書にジョルジュ・ペレック『さまざまな空間』『煙滅』、レーモン・クノー『あなたまかせのお話』『リモンの子供たち』(日仏翻訳文学賞受賞)などがある。

目次

【紹介される作品】
フランソワ・ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエルの物語』
ジャン=ジャック・ルソー『告白』
ドニ・ディドロ『運命論者ジャックとその主人』
スタンダール『パルムの僧院』
オノレ・ド・バルザック『従兄ポンス』
シャルル・ボードレール『悪の華』
ギュスターヴ・フロベール『感情教育』
ギュスローヴ・フロベール『ブヴァールとペキュシェ』
ジュール・ヴェルヌ『神秘の島』
レーモン・ルーセル『ロクス・ソルス』
アンドレ・ジッド『贋金つかい』
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
アニー・エルノー『戸外の日記』
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

monado

1
著者が専門とする、レーモン・クノーやジョルジュ・ペレックという実験文学の側からフランス文学史を逆照射するという試み。どのように著者がフランス文学と付き合ってきたのかも同時に語られるため、ある意味、自伝的な内容と言えなくもない。馴染み深い作品たちも、ウリポのプリズムを通すとこうなるのかという楽しみもある。2025/04/26

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