内容説明
16歳で皇后となった姚白瓊は、初夜にも現れず朝議にも参加しない皇帝に代わり、懸命に政務をこなしていた。皇帝はといえば、昼まで眠って起きたら起きたで酒を飲み、美女をはべらせ贅沢三昧。政務どころか後宮から出もしない、出たかと思えば色街で馬鹿騒ぎ。それなのに白瓊は、突然現れた皇帝に「政を壟断し私腹を肥やす悪女」と弾劾され、後宮を追われ山寺で余生を過ごすことになってしまった。いっそせいせいしたと世俗を離れて、約2ヶ月。またも唐突に皇帝が現れ、後宮に戻ってほしいと懇願してきた。そして自分は未来からきて皇帝の身体を乗っ取った別人であり、このままでは国が滅亡すると言い出して…!?
目次
序 蟠桃の寵
第一話 千顧千秋を厭わず
第二話 麗しき歌劇
第三話 花咲ける昂羊宮
第四話 二つの正義
跋 愛しき蟠桃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
懸命に政務をこなしていたのに皇帝に突如弾劾され、余生を過ごすことになった皇后の姚白瓊。その2ヶ月後またも皇帝に唐突に戻ってほしいと懇願される中華風ファンタジー。政務どころか後宮から出もせず、贅沢三昧で色街で馬鹿騒ぎしていた皇帝の豹変。国の滅亡を回避するために皇帝の身体を乗っ取った未来の壮人に協力を依頼される展開で、ポイントとなってくる太后の贅沢三昧、白瓊を陥れようとする張貴人、そして白瓊を聖女扱いする皇弟の秘密。流れを変えた反動もあって、別人となった夫に葛藤しながら乗り越えた結末はなかなか良かったですね。2024/11/19
栗山いなり
10
皇后となったは良いが突如後宮を追われた女性の身に起こる波乱を描いた中華ファンタジー小説。この小説読んでて人の世ってなんでこんなに面倒くさいんだって思ってしまった。それぞれの正義というか正しさがせめぎ合う物語が壮絶だった2025/03/02
史
4
主人公ではなく相棒が転移者というパターンは初めて読む。後々悪女と評されてしまう皇后が辛い目や息苦しい目に会いながらも、それでもその時代を生きてきた意味を示す物語。最後の「おめーら結局政に参加する気もなくて人も見てねえじゃねえか(意訳)」と喝破するシーンは道中のそれで良いのかに対しての正確な答えで、本当にそこに行くまでは本当に苦しい展開が続いていたからこそ清々しい気持ちになりました。時代に翻弄されたのは主人公だけではないのもまた深みを与えてるかな。二人の治世に幸あれ。面白かった!2025/08/09
よっしー
4
ちょっと色々入り組んでて混乱するところもあったけど…まあ面白かったので良しとしよう。2025/04/20
kmori299
3
うーん、それはどうなのかなあって思ってた大前提のところに主人公からの指摘が入って、まあ納得できる結末かな。2024/12/05
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