内容説明
カメくんとイモリくんは、川のそばに住むお隣どうしでした。ねぼうで食いしん坊、のんびりやのカメくんと、ちょこちょこ行動的で絵を描くイモリくんはとても仲良しでしたが、大雨で流れついた遠くの<ヒキガエル池>にイモリくんは引っ越していってしまいました。ふたりが夏に再会したときの話をおさめたのが前巻『小雨ぼっこ』。この巻では冬のさわの仲間たちの様子を、そして春になろうとするころ、むかしさわに住んでいたというヒキガエルの長老を連れて再びさわに遊びにきたイモリくんとカメくんの再会を描きます。友だちにまた会えた喜び、いつもの暮らしを大事に生きる毎日。12のエピソードを収録。たくさんの挿絵が色を添えます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
3
「カメくんとイモリくん」シリーズ2。沢と池に離れて暮らす仲よしのカメくんとイモリくんの友情は健在で、温かなやりとりに心が和みます。いつだってお互いを思う気持ちは途切れることなく、それぞれの暮らしを大切にしながら会える日を待っています。季節は流れ、やがて待ちに待った春。新しい季節に浮き立つ沢のみんなは、カジカガエルのおじさんの新曲に酔いました。オオサンショウウオのおじいさんとヒキガエルの長老の友情はすばらしい。イモリくんとカメくんも、きっとあんなふうに年を重ねていくのでしょう。2025/03/15