日本経済新聞出版<br> 二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

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日本経済新聞出版
二項動態経営 共通善に向かう集合知創造

  • ISBN:9784296119493

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内容説明

【新しい「日本的経営」を創造する】
経営は日々、選択を迫られている。しかし、つい安易に妥協して選択しやすいほうを選んだり、それぞれの選択肢の意味するところを十分に吟味せずに思考停止したりしていないだろうか。経営活動において直面するさまざまな矛盾やジレンマを「あれかこれか」の二項対立で切り抜けるのではなく、苦しくても「あれもこれも」の二項動態を実践することこそが、過去の自己を超えていくただ一つの道なのだ。過去の成功体験に過剰適応することなく、現状にも安住しないことで自己変革につなげ、機動力を持って自己変革し続ける組織は、二項動態経営を行っているのである。本書は、バンダイナムコ、エーザイ、ユニ・チャームなどの事例にもとづいて二項動態経営のメカニズムを解明する、新しいコンセプトの経営哲学書。

目次

序 章 いまこそ、二項動態経営を
第1章 二項動態経営と組織的知識創造
第2章 二項動態経営の実践
第3章 ヒューマナイジング・ストラテジー
終 章 新しい「日本的経営」の創造

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エジー@中小企業診断士

12
『失敗の本質』から40年。自己変革はなぜ阻害されるか。マーケティング近視眼、適応が適応可能性を排除する。イノベーションのジレンマ、経路依存性。組織の自己変革を可能にするのは経営における「二項動態」の実践である。共通善に向かって「あれかこれか」の二項対立ではなく「あれもこれも」を追求する二項動態的な集合「実践知」創造を通じて新たな価値創造への道を切り拓く。SECIモデル:組織的知識創造プロセスの一般原理。共同化(S)→表出化(E)→連結化(C)→内面化(I)の無限スパイラル。哲学的基盤(P98~)は必読。2025/05/07

しゅー

5
★★名和高司『コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法』を読んだときに、トレードオフを受け入れるのではなく四象限の北東に向かえと言う主張があった。実際にどうすればよいのかを知りたくて、本書と淺羽茂『二兎を追う経営』を購入する。予想どおりだが本書はかなり歯ごたえがあり、安直な方法論を求めてしまった自分が恥ずかしい。野中先生はブレずに「SECIモデル」を中心にした組織的知識創造理論を語っている。ITが得意なのは形式知の「連結化」であり、暗黙知の「共同化」には身体性を伴う直接経験が必要と言う話が印象に残った。2025/02/07

はまななゆみ

5
野中イズムを堪能できました。共通点善の追求と、暗黙知から形式知に。仕事に希望を感じる読後感で良かったです。2025/02/23

Go Extreme

5
いまこそ二項動態経営を: 問題提起 自己変革を可能にする二項動態経営 二項動態経営と組織的知識創造: 二項動態 変革の原理 二項動態の哲学的基礎 動態経営論の潮流 二項動態経営の実践: 組織基盤 二項動態の方法論 実践的推論、物語り ヒューマナイジング・ストラテジー: 人間くさい経営の実践 経済的価値の意味づけ 知識創造と利益・キャッシュフロー創出による価値創造 ダイナミック・プロセス 新しい日本的経営の創造: 組織的な守破離ークリエイティブ・ルーティン 二項動態経営モデル 自己変革の主体者たれ2024/12/27

ウォーカー

4
「二項動態」の経営は、「二項対立」の中で安易に一方を選んだり中間を取るのではなく、「二兎を追う」試行錯誤の中で、人間にしかできない知的な格闘を行い、新しい価値・意味を創り出し、自己変革を実現する。哲学や先人の言葉の引用、他の経営理論との比較、論述の繰り返しが多いためか、やや上滑り感を感じ、具体例も成功企業の宣伝っぽく見えるきらいはあったが、本書の主張の核心部分には力強さを感じた。経営は「生き方」であるとされるが、企業経営における組織的価値創造だけでなく、個人の有意義な生き方の実現にも通じると思えた。 2025/07/25

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