内容説明
穂村弘氏推薦!
「生きることに慣れないことの天才を感じました。
魂に永遠の初心者マークが貼られてるみたい。
でも、だからこそ、一瞬一瞬、ものすごく生きている。
『せいいっぱいの悪口』で圧倒的存在感を示した気鋭の作家の3冊目となるエッセイ集。
12篇のエッセイと1年間の日記で構成。なんでもない日常を繊細に丁寧に時に乱暴に切り取ってみせる、
読めば読むほど深い味わいのある清新な文章をお楽しみください。
【著者紹介】堀 静香(ほり・しずか)1989年神奈川県生まれ。山口県在住。
上智大学文学部哲学科卒業。歌人、エッセイスト。「かばん」所属。
現在は私立の中高一貫校で非常勤講師として国語を教えている。
著書にエッセイ集『せいいっぱいの悪口』『がっこうはじごく』(共に百万年書房)、
歌集に『みじかい曲』(左右社)がある。第50回現代歌人集会賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チワ
7
日常の些細なことにも、どうして、なぜと問う回数が多く、この人は哲学をしているなあと思ったら哲学科出身なんだそうな。元から自然と問いを持っていた人なのかな、きっと。自信がなく、嫉妬深く、それでも一生懸命に言葉を紡いで、良質なエッセイ、短歌を書いている著者の生き様がぴかぴかしている。 考えてみると、私は子供の頃、よく泣いていたなあと思う。親には何も伝わらないし、何も伝えてくれない。それが悲しくて、言葉にできなくて、ただ癇癪を起こして泣いていた。わからなくても近くにいてよ、って言いたかったんだろうか。2025/09/29
まなみ
6
堀さんの文章は嘘のない感じで、お話しているような気持ちになって好き。きっと書きづらかったんじゃないかなと思うようなことも書いてくれて、私はその文章を読んで共感して救われている。読後、わからなくても近くにいてよというタイトルがぐっときた。2025/01/18
かぐや
2
本屋さんで書棚を眺めている時に、偶然目にしてタイトルに惹かれ購入。エッセイと日記の構成。生活感溢れる文章が、自分と結びつけやすく読みやすかった。本が読めない日々が続いていた中で、また少しずつ読み始めようと思わせてくれた1冊。これから追いかけたい作家さんです。2025/07/07
しゅんぺい(笑)
2
素朴さが素敵な、エッセイらしいエッセイ。忘れてしまいそうな出来事や感情もすくいあげてるのがいいやんなと、あらためて感じた。2025/03/09
pp
1
全部全部やりたい、という欲張りさ、私も同じで強欲で傲慢だなと思う。けどわからない、とかで手放したくないと思ってしまう2025/06/17




