内容説明
【生誕100年】これは写真集か?それとも飛び出す絵本か?掟やぶりの、高峰秀子と松山善三、56年の愛情物語
5歳でデビュー、20代半ばで映画界最高のギャラをとっていた高峰秀子は、世間からは順風満帆な大スターと思われていましたが、実情は、ギャラはすべて養母と十数人の親族に搾取され、学ぶ機会も奪われ、好きになれない女優業を黙々と続けざるを得なかった孤独な女性でした。その大スターに名もなく貧しい一人の助監督が交際を申し込み……。
●貴重なプライベートアルバムと高峰秀子の随筆、言葉、養女の斎藤さんが長年収集した貴重な資料、斎藤さんしか知らない情報を解説に付して、この一組の男女の数奇な運命を描いています。懸命に生きていればきっと未来は開ける、読めば誰もが励まされる一冊です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
23
高峰秀子生誕100年・没後15年の今年。養女の斎藤さんが手掛けた「ふたり」を、松山さんと高峰さんのご夫婦ははにかんでいらっしゃることだろう。2度目の結婚式を挙げたようじゃありませんか、なんておっしゃっているかもしれない。生前の高峰さんに斎藤さんは何気なく尋ねたそうだ「生まれ変わっても、また父ちゃんと結婚する?」と。「するする!」即答だった高峰さんは少女のようにバラ色に頬を染めたに違いない。馬車馬のように5歳から働かされ、30歳目前で名もなく貧しい助監督と契りを結んだ。ふたりの時間は不可侵、継続している。2025/01/16
hirorin
7
REIさんのレビューを読んで私も。私の知ってる松山善三は、ネスカフェの「違いのわかる男」で、大物だった。高峰秀子さんと結婚した時には、こんなに格差があったんだ~そして「身分違い」とか言われて。でも、秀子さんは救われて、特にお姑さんを敬愛して、本当に結婚して幸せだったんだと思う。表紙の写真の美しさ。昔の女優さんてきれいなだけではなくて、気品があると思う。それにしても4歳の時から学校にも行かせてもらえず働かされて、搾取される秀子さん。びっくりしました。著者の「おしまいに」を読んで泣いてしまったよ。2025/06/25
おおはし
4
若かりし頃から晩年まで、たくさんの写真が掲載されていて見応えがあった。松山さんとご結婚された後の高峰さんの可愛らしい笑顔に、彼女が負ってきた様々が垣間見えて、グっときてしまった。著書はほとんど拝読していて、その度に尊敬の念が沸々と湧いてくる。強く逞しく人生を生き切った高峰さんの素晴らしい作品に、これからも触れ続けていきたい。2024/12/02
じょーもん
1
高峰秀子さん、松山善三さんのご夫婦のように、歳を重ねていきたいです。2025/02/02
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