トルコ共和国のイスラーム教育と世俗主義 - 1940年代から1970年代における宗教政策

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トルコ共和国のイスラーム教育と世俗主義 - 1940年代から1970年代における宗教政策

  • 著者名:上野愛実
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  • 勁草書房(2024/12発売)
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  • ISBN:9784326200689

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内容説明

本書はトルコ共和国でイスラーム教育科目が小学校で再開され、中学校、高校へと拡大、1982年に必修化されるまでの過程を検討する。そこには「政教分離」や「世俗主義」と訳される「ライクリキ」の解釈の変化とナショナリズム理解の変容が生じていたことを明らかにし、政教関係の変化を跡づける。

目次

序章
 一、本書の課題
 二、用語の説明
 三、先行研究と本書の位置づけ
 四、本書の目的と構成
 五、史料

第1章 トルコ共和国の建国と宗教教育の廃止
 一、オスマン帝国からトルコ共和国へ
 二、トルコ共和国の建国と世俗化改革
 三、共和人民党政権の教育政策と宗教教育の廃止
 小結

第2章 非宗教的な道徳教育から私教育における宗教教育へ
 一、道徳教育の模索
 二、宗教教育自由化の構想
 小結

第3章 公教育における宗教教育の再開と国家による宗教管理
 一、小学校への宗教科の導入
 二、小学校四、五年の宗教科学習指導要領と教科書
 小結

第4章 国家と良心の自由
 一、民主党政権の成立と宗教政策
 二、宗教教育に対する法学者の見解
 三、中学校への宗教科の導入
 四、中学校一、二年の宗教科学習指導要領と教材
 小結

第5章 イスラームとトルコ人
 一、一九六〇年クーデタと国民教育諮問会議
 二、公正党政権の成立と高校への宗教科の導入
 三、高校一、二年の宗教科学習指導要領と教材
 小結

第6章 道徳と宗教
 一、道徳科の設置過程
 二、中学校三年、高校三年の宗教科学習指導要領と教材
 三、一九七六年道徳科教科書
 小結

終章

 あとがき
 巻末資料(教科書目次)
 文献目録
 索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

BLACK無糖好き

16
1930年代のトルコ共和国では、ムスタファ・ケマルが推進した世俗化改革により宗教教育は廃止された。その後、1940年代以降イスラーム教育科目が再開されやがて必修化される。本書は、トルコ共和国のイスラーム教育に関する政策の変遷を、当時の政治家や知識人の議論を丹念に辿りながら跡づけることで、国家と宗教の関わりの一端を照射している。宗教教育を国家管理の元に置くことの是非のせめぎ合いから、教育現場での宗教文化・道徳科の導入に至るまで、その時々の政治的な思惑も絡みながら様々な議論が展開されてきたのが見てとれる。2025/09/01

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