内容説明
2024年にデビュー45周年を迎えるも、まだまだ現役レスラーとして熱い闘いを続けている侍レスラー・越中詩郎。2大メジャーである新日本プロレスと全日本プロレスの両方のリングで闘ったことのある貴重なレスラーとして、45年のプロレス人生を振り返りつつ、ジャイアント馬場やジャンボ鶴田、天龍源一郎、三沢光晴、アントニオ猪木、坂口征二、長州力、藤波辰爾、闘魂三銃士、平成維震軍…の闘いの秘話や知られざるエピソードを明らかにする、プロレスファン垂涎の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Eiki Natori
12
越中詩郎は馬場猪木の時代の新日と全日を経験した数少ないレスラーである。新日時代の話は色々な人が語り尽くしてしまった感じであり、旅館破壊事件も含め、特に真新しい話はなかったが、全日時代の苦労話は新鮮で面白かった。 川田も書いていたが、やはり馬場のフィレオフィッシュネタは鉄板だよな。大熊小鹿の極道コンビがいた頃の全日の若手はいかに大変だったかわかる。だから新日よりも残っていないのだろう。2024/11/07
じゃんけん
8
★★★☆☆越中詩郎で印象に残っているのは、高田延彦とのライバル戦、古舘伊知郎の実況、我儘な膝小僧の高田のキックを受けまくりながら反撃したことかな、まさしく受けの美学🥋🥋🥋😁😁😁2025/02/22
ナリボー
5
7/10 全日を飛び出した話や反選手会同盟の話はリアルで面白かったが、内容的には目新しいものは特になかった。2025/05/01
史
4
越中詩郎選手は永遠に。少年期から今に至るまでの振り返りでございます。川田利明の本と同じで、どこか全日本プロレス時代は窮屈さを感じる。一方で新日本プロレス以後はトンパチに巻き込まれながらも飛躍するという。アルバイトをしていた時期もあったというのは中々夢の世界を陰の部分ですなあ。とまあ、短いながらも中々濃厚な一冊となっております。2025/02/09
安土留之
3
失礼ながら、平成維震軍はリストラされかかったサラーリマンの反逆みたいだった。トップに立てないレスラーたちの反逆、そしてリーダーは途中入社で不遇だった越中。世の中のおじさんたちの声援を受けたのは、そんな越中たちのダサかっこいい姿だった。 本書はプロレスラーにありがちな「盛った」話、オレオレ話はなく、実直な越中らしい話が多い。親日は猪木をはじめ、常識を越えたレスラー、破天荒なレスラーが多いけど、ダサイまでの愚直な真面目さ、と言う点では、藤波と越中が双璧でしょう。本書はそんな越中さんの愚直な人生を綴った本。 2024/12/17