内容説明
小学生の不登校の数が増え続けている.型にはめ込む管理型の教育現場では,少しでも「普通」から外れると「公立に合わない」「普通の学級に合わない」と「烙印」が押される・・・.教員たちも過酷な労働環境のもとで疲弊していく・・・.格差の再生産のような全国の公立小学校の実態を明らかにし,あるべき教育の原点を問う.
目次
はじめに
第1章 規格化される教育現場
“右へ倣え”と同じ絵を描かされる
学校が嫌,先生が怖い
ボイスレコーダーで判明した事実
人材不足で放置される不適切指導
子どもたちの拒絶が意味するもの
「皆と同じ」を求められる子どもたち
指示通りにできない子は「発達障がい」?
子どもの良さを見ることから逃げる
公立に合わないという烙印
「普通」でないと追いやられる
クラスで3人が支援を必要とする現実
「皆と一斉に同じことを」が苦しい
子どもが教育を受ける権利は守られているか
第2章 はき違えた“教育投資”
教員の主観で内申点が左右され中学受験
“課金地獄”の沼にはまる
中学受験で儲ける塾業界
役所は私立学校に介入できない
親の収入ランキングと受験率
地方でも中学受験が過熱
あえて受験しないという選択
保育園から早期教育
ストレスで荒れる小学生
教員からみた中学受験
教員も学校がつまらない
第3章 小学校が消えていく
沈没寸前の“タイタニック校”
小中一貫校化の弊害
他人に無関心になっていく
発達段階に合わない教育体制
全国で毎年180校が消えている
国家予算の1.4%しかない義務教育費
政治家のための教育改革
政治家から競わされる学力テスト
第4章 あるべき小学校を取り戻すために
改めて問う教員の労働環境
教室にもう一人の大人を
教育の本質を問う現場,N中・N高の取り組み
「自由」を活用して得る学び
一人ひとり違っていい
新しい私立校の挑戦
工業高校で道を見出す
公立でも柔軟な教育は実現できる
夢みる校長先生
子どもたちが幸せでいるかどうか
終 章 子どもが子どもらしくあるために
仕事モード,親モード
子どもにも人権がある
子どもが子どもでいられる遊びの場を
そのままの自分でいい
夢中になれる経験を持てるか
今を生き,わが道をゆく
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
よっち
TAK.I
まゆまゆ
しげ
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