内容説明
1993年にスタートし、2023年には30年を迎えたJR東海のキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」。これほど長く続いてきたのは、キャッチコピーをはじめ、美麗なビジュアルやスタンダードミュージックの活用といった「広告表現」や、広告全体を貫く「広告企画」が周到に用意されているからである。そんな広告表現・広告企画の分析を通じて、「良い広告」について考えていく。
目次
■目次
第1章 前提としての京都と旅行、そして東海道新幹線
第2章 京都の描き方の技
第3章 時代ごとに「見たいものを見せてくれる」
第4章 「そうだ 京都、行こう。」を貫く広告企画
第5章 これからの時代の「良い広告」とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真琴
8
「そうだ 京都、行こう。」このJR東日本の広告に影響を受け、新幹線に乗り京都旅行をしたことがあります。本書は、30年にわたり続くこの広告に着目し「良い広告とは何か」が述べられる。私にとっても「見たいものを見せてくれる」広告だったのだなと実感した。巻末の広告(キャッチコピー)を見ながら懐かしく思った。また行きたいな、京都。2024/12/10
田中峰和
5
JR東海がこのキャンペーンを開始したのが93年。平安遷都1200年記念事業に合わせる形で開始。好評なので30年以上も続いている。大学教でもある著者は、広告表現にとどまらず、周到に計画された広告企画の分析を通じて、このキャッチが長続きしている要因を論じている。さすがにコロナ禍の影響で、2020年からテレビCMは見送られたが、22年夏に復活をはたした。キャンペーンの写真にはほとんど京都にある社寺が使用されている。京都観光の目玉はそこにしかないのだろうか。発行所が交通新聞社というマイナーな会社なのにも納得した。2025/03/19
スプリント
5
JR東日本やJR東海は昔から印象深いCMや広告を打つことで有名ですね。 旅行を思い立たせるようなワクワク感や日本人が誰もが持つ郷愁に働きかけるのがうまいのだと思う。2024/12/15
Go Extreme
3
奇跡の都市京都 奇跡の広告 京都と旅行・東海道新幹線: 天皇陵 醍醐寺 国有林 景観保存 修学旅行と高齢者の街 京都の描き方: 音楽と京都の組み合わせ ビジュアル作り 広告表現 部分の和≠全体 見たいものを見せてくれる: 1993年開始 比叡山 本願寺 嵐山・渡月橋 伏見稲荷大社 オーバーツーリズム 比叡山延暦寺は自然との調和を見せてくれる ほか) 広告企画: 設計図 京都市観入客数 観光観の変化 通底するコンセプト 良い広告: 行為としての旅 二次創作・聖地巡礼 3次元の旅 見たかったことを見せる2024/12/15
もっこす
1
図書館本。広告論っぽいタイトルだけど、京都論に近いかな。巻末資料の歴代CM、ポスターのコピーで色々取り上げられているように京都は色んな切り口から良さを語ることが出来る街と言うのは本書から伝わって来た。もう少し広告論に突っ込んだ話も聞きたかった気もするけど、十分読んでて楽しめた。2025/04/24
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