狂人たちの世界一周

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狂人たちの世界一周

  • 著者名:ピーター・ニコルス【著】/園部哲【訳】
  • 価格 ¥2,464(本体¥2,240)
  • 国書刊行会(2024/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784336076755

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内容説明

アポロ8号の有人月面周回がなされた1968年。地上では、ヨットによる無寄港世界一周レースという、無謀かつ歴史的な偉業に挑んだ男たちがいた。レースはスポンサーによって《ゴールデン・グローブ・レース》と名づけられた。

5000ポンドの賞金を賭けて、海軍少佐、商船船長、船乗り、素人のビジネスマンなど様々な経歴の9人が参加。最終的にただ1人がゴール、残りの8人は脱落、遭難、失踪するという異様な結果となった。
「嘆かわしいまでに正常」なノックス=ジョンストン、放浪に憑りつかれたモワテシエ、謎に満ちたクロウハースト……。
このレースは歴史的偉業として称えられるとともに、海洋競技史上最大の謎「ドナルド・クロウハースト事件」としても、人々に長く記憶されることになる。

通信衛星や電子測位システムが登場する前の時代に、人間の限界を試したいという強迫観念に突き動かされた男たち。想像を絶する過酷な海にあって、決断が生死を分ける緊迫した場面の数々。
ちっぽけなヨットに乗った9人の男たちは、史上最長の、最も孤独な航海になぜ旅立ったのか? 絶望の淵へと追われた彼らの運命は? 成功と破滅を分けたものとは?
成功と破滅に翻弄された彼らの運命に迫る、傑作ノンフィクション。

ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ガーディアン、パブリッシャーズウィークリーほか各紙絶賛!!

装丁:木庭貴信・岩元萌(オクターヴ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

104
タイトルに惹かれて読んだ本。このヨットレースのことを調べてみたら結構有名だった。普段ヨットなど無縁なので、読んでいてもヨットの構造や、部分の名前がさっぱりわからないのが残念だった。1968年当時、GPSや、通信機器も発達していなかったので、レースに参加すことは。狂人と称されても仕方がなかったのだろう、南半球のとんでもなく大荒れの岬は、大型の船でも遭難したり沈没することもあることは知っていただろう。各参加者の考え方や、行動の違いなど、人が海の上、一人きりになった時の精神状態なども考えさせられた。図書館本 2025/02/07

TATA

50
60年代の無寄港単独世界一周ヨットレース顛末記。これだけ聞いても壮大なロマンを感じるが、まだ60年代。位置観測とかの技術も今とは比べ物にならないし、その過酷さには舌を巻く。もちろん一人ぼっちで過ごすその孤独さも考えれば想像を絶するレベルだな。様々な人たちが織りなすドラマとその結末に唖然と。2025/04/16

星落秋風五丈原

44
アポロ8号の有人月面周回で世界が沸いた1968年。地上では、ヨットによる無寄港世界一周レースという無謀かつ歴史的な偉業に挑んだ男たちがいた。通信衛星や電子測位システムが登場する前の時代だ。嵐や鮫の危険がある。遭難信号を掲げても、すぐに助けが来るとは限らない。但し、追跡されないという事は、ズルもできる。えっ、冒険野郎たちに、そんな心根の人間はいないって?さあ、どうだろう?一つの港による一斉スタートではなく、決められた岬を回って、出発した港に戻ってくれば良い。2025/02/12

harumi

28
事実は小説より奇なりというが、この本はまさにそれだった。単独かつノンストップの海洋地球一周レースに参加した9人の男たちの物語。勝者は誰なのか、荒れ狂う南氷洋での過酷なレースを息を詰めて読み進め、その後の男たちの人生に愕然とする。こんなのは小説では味わえない。傑作だと思う。2025/03/23

Akito Yoshiue

18
素晴らしいノンフィクション。海上生活の過酷さ、その中でのヨットマンたちの感情の動きの描写が上手く、引き込まれる。一気に読んでしまった。2024/11/18

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