内容説明
カフカの短い言葉は俳句のよう――
「鳥籠が鳥を探しにいった」「体の真ん中に毛糸玉がある感じ」等、20世紀の文豪がのこした断片80首を、自由律俳句のように味わう鮮烈なカフカ入門。カフカの短い断片を新たに訳し下ろし、小宇宙のような深みを楽しめる解説つき。
時代や場所を越え、カフカの世界を縦横無尽に感じられる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
90
カフカの言葉を俳句に見立てて味わう一冊。 ページをめくっていくと刺さる言葉に慰められたり、ハッとさせられたり。自分の感情の揺らぎを楽しめた。カフカだから当たり前なんだけど「元気を出そうよ」って励まされないのがいい。ちょっと心が沈んだ時にまた開いてみたい。 2025/04/14
優希
46
カフカの言葉を俳句として読む本です。カフカは常に絶望の中にいて、そのままどう生きていくかを考えていた人なんですね。カフカが好きなのはそういうところなのだと改めて感じました。面白かったです。2025/02/27
yumiha
39
自由律俳句?一行詩?短い断片の引用だから、いかようにも自分に引き寄せられるし、広くも深くも伸縮自在。なるほど、これが俳句や川柳など短詩系の魅力だったのか、と今更思い至った。また、『呼びにゆく』(佐藤みさ子川柳句集)を連想した。たとえば、「まっすぐに立つ不安」→「正確に立つと私は曲がっている」、「永遠のよるべなさ」→「たすけてくださいと自分を呼びにゆく」、「眠っているうちに夢を見失った」→「バラバラに壊れた『これは夢だもの』」などなど。みさ子さんにお会いする機会があれば、カフカについて話してみたい。2025/06/20
tom
21
カフカが残した文書から俳句的なものを選び出し、コメントを付け加えてまとめたもの。表紙の裏扉に掲げられたのは「眠っているうちに夢を見失った」というもの。「まっすぐに立つ不安」とか「世間に逃げこむ」「通りすぎる路面電車の方がもっと生き生きしている」などなど、ひょっとしたらとても現代的苦悩?のフレーズがならぶ。でも、書き物をすることに執着したカフカの警句として読めそうな感じもある。両義的に見えるところが面白い。著者が自身の難病体験に関連付けて語るところがあちらこちらにあり、個人的にはこの部分をスルーしたくなる。2025/10/17
かふ
18
実際にカフカのような文章に憧れるし、俳句の解釈は読者の想像で自由に読んでもいいと思う。またそのような文学に憧れるのだ。伝統的に一つの読み方しか出来ないのは不自由過ぎる。もっともそれは自分で文章(俳句)を書きたいと思うからかもしれない。2025/12/21
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