角川ホラー文庫<br> ここにひとつの□がある

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角川ホラー文庫
ここにひとつの□がある

  • 著者名:梨【著者】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • KADOKAWA(2024/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041143094

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内容説明

フリマアプリで、「カシル様専用」として箱を出品すると、必ず落札される――。ある学校で流行っていたちょっとしたお小遣い稼ぎ。しかし、これにはある決まりがあった。カシル様への箱には、中に何も入れてはならない。中にうっかりメッセージカードを入れてしまった男子生徒の運命とは。(「カシル様専用」)
「すべてのことばをみつけてつなげよう!」 何の変哲もないクロスワードパズル。あなたはそれを解いていたはずだった。普通のパズルとは違うと気づいた瞬間には、もう元には戻れない。(「穴埋め作業」)
中に閉じ込められているものは何か。新進気鋭のホラー作家が描く、恐怖の連作短編集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kanonlicht

123
箱にまつわる短編集。怪談、民間伝承、問題形式とジャンルはさまざま。確かに箱には「閉じ込められる」という不穏なイメージもあり、この本も(物理的にというより時空的に)外界から遮断される話が多い。都市伝説的な話でオチも秀逸な「カシル様専用」が面白かった。同じく著者の短編集『6』に近い構成だったので、最初はその第二巻として構想したのかなと勝手に推察。立体の箱は六面体だし。2024/12/19

ma-bo

98
普段はあまりホラー系を読むことはないのだが図書館の新着リストで見かけて借りた本。題名のここにひとつの□(はこ)があるを含む8つの短編集。解釈や隠喩されているものは違うものの箱をテーマにした内容。読みやすいものと、理解しにくいものがはっきり分かれたかなぁ。2025/04/10

yukaring

80
かなり不気味で実験的な短編集。ストレートな恐怖だけではない一筋縄ではいかない怖さにゾクゾクしつつモヤモヤする奇妙な読後感。帰郷して出会った隣人の女性は彼女の妹が事故が原因で亡くなったことを語るが…「邪魔」なぜか子供のころの記憶が抜け落ちている女性。幼い日に何があったのか?「放課」フリマアプリに「カシル様専用」として箱を出品すると必ず落札されると言う。中には何も入れてはいけないのにカードを入れてしまった生徒の運命は…「カシル様専用」意味不明な怖さが炸裂するクロスワードなど怖さの概念が塗り変わりそうな1冊。2024/12/12

眠る山猫屋

75
意外と(失礼)全うな怪異譚が綴られていて、驚いた(さらに失礼)。背筋さんらしく淡々と語られる物語群は、静謐で、耽美ささえ感じられる。新たな発見。もちろんトリッキーな作風も健在で、読み解くうちに闇に包みこまれているような技巧、楽しい(?)。実は能動的に引き込んでくる作風、嫌いじゃない。醜いは綺麗、綺麗は醜い。2025/02/26

がらくたどん

71
中盤のクロスワードパズルと展開図に惹かれて手にした本。読み終えて気づく。ホラー文庫だった。道理で全体的に怖ろし気な設定なわけだ。株式会社闇編集のYAアンソロで民法上の遺言能力に引っ掛けた不穏なお話を書いていらした作者さんの単著は初めて。すごく面白かった。常用漢字外の表記をこれ見よがしに多用した白昼夢から始まり懐かし気な都市伝説から「今」を感じる洗脳系怪談、クロスワード、幻想文学と続き最後は意味を入れる箱であった言葉が文字通りの箱に呑まれて空の□の雪崩に埋まる。□で描かれた女性が虚しく美しい。付録は折り紙♪2024/12/18

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