女性たちの韓国近現代史 - 開国から「キム・ジヨン」まで

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女性たちの韓国近現代史 - 開国から「キム・ジヨン」まで

  • 著者名:崔誠姫【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 慶應義塾大学出版会(2024/11発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784766429893

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内容説明

朝鮮半島の女性たちは、さまざまな困難に直面してきた。韓国併合、戦争協力と犠牲、南北分断による家族の離散、独裁政権、民主化運動、フェミニズム……現代もなお女性たちは激変する社会の中で、日々憤り、悲しみ、喜び、そして戦っている。開国から現代にいたるまで、朝鮮・韓国の女性はどう生き、どう変わっていったのか。有名・無名のさまざまな女性たちに光を当て、近現代韓国の歴史を描きだす。

目次

はじめに
第一章 近代と出会う女性たち――朝鮮の開国
[コラム]フィクションからみる歴史1
ドラマとミュージカルのヒロインとなった明成皇后
戦うヒロイン『ミスター・サンシャイン』のユン・エシン
第二章 「外」へ飛び出す女性たち――1910~30 年代の朝鮮
[コラム]植民地期を切り取る 
『ラストプリンセス』と植民地支配
女子学生のホンネ
第三章 朝鮮半島の戦争と女性――動員、協力、被害
[コラム]朝鮮映画のスター文藝峰
第四章 「戦う」女性たち――独裁政権から民主化へ
[コラム]フィクションからみる歴史2
民主化運動を描く『1987 ある闘いの真実』
慰安婦と向き合う『I Can Speak』
第五章 「アジア」を移動する女性たち
[コラム]『ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん』と日本人妻たち
第六章 「キム・ジヨン」たちの韓国
[コラム]南北を超えた恋愛ドラマ『愛の不時着』
おわりに
あとがき
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

二人娘の父

9
韓国の近現代史を論じた類書は少なくないが、「女性たち」を主語に、徹底して女性から見た歴史の見直しに挑んでいる本書。その試みは貴重だし、改めて学ぶことが多かった。著者はドラマ「虎に翼」監修者でもある。まさに「ヒャンちゃん」を彷彿とさせる女性たちが実際に存在していることに、大いなる感動を覚える。僭越ではあるが、先日読んだ「韓国、男子: その困難さの感情史」(みすず書房)を併せて読むと、より立体的、構造的に韓国近現代史の理解がすすむという感じがする。2025/01/12

songbird

4
☆☆ 電子版。ちょっと難しかったかな。2025/02/20

young

0
体系的にまとめてくれる研究者がいるからこそ、しっかりと学ぶことができる。断片的に知っていたことは多かったが、女性の視点で韓国近現代史を俯瞰することができた。コラムに紹介されてた映画やドラマ(ちょっと北朝鮮まで行ってくるけん。アイキャンスピーク。)もまた見てみたいと。あとがきに筆者の悶々とした想いが書かれていて、研究者として世に何かを出すことの大変さがとても伝わってきた。キムジヨンもまた読みたい2025/06/13

naok1118

0
「この星のソウル」を読む前に読んでいたかった。韓国の近現代史は日本人も真剣に向き合う必要がある。もっと理解を深めたい。でも苦手なのは韓国人の名前だ。漢字で書かれるとやはり日本語で読んでしまう。そうすると、それが誰なのかわからない。大統領の名前でさえ、金大中と書かれると「キムデジュン」でなく「キンダイチュウ」と読んでいる。どうしたらいいのかよくわからない。この問題さえ解決すればもっと読みやすくなる。2025/06/10

Mari Shioe

0
韓国の近代史にも言及されている。意外と知らなかった朝鮮戦争など。2025/04/01

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