創元推理文庫<br> よろずを引くもの

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創元推理文庫
よろずを引くもの

  • 著者名:西條奈加【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 東京創元社(2024/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488430146

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内容説明

高校生の滝本望は、お蔦さんの愛称でご近所に親しまれる祖母と、神楽坂で暮らしている。その神楽坂では、近頃万引きが多発しているのだという。商店街全体で警戒していたのだが、和菓子店の主人が逃げる犯人に突き飛ばされて怪我を負ってしまった! 正義感に駆られる望と友人の洋平は、似顔絵を描いて万引き犯を捕まえようと思い立つのだが……。商店街を騒がせたできごとを描く表題作をはじめ、失踪した商店街のアイドル猫・ハイドンを探す「孤高の猫」など、全七編を収録。粋と人情、そして美味しい手料理が味わえる大好評シリーズ第4弾!/【目次】よろずを引くもの/ガッタメラータの腕/いもくり銀杏/山椒母さん/孤高の猫/金の兎/幸せの形

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

34
サクッと読める短編集でした。特に大きく物事は動かなかった。けど、若い頃の置屋のお母さんにあたふたするお蔦さんが新鮮でした。望の恋は進展するの?ご飯作らなくても円満な家庭。本当に!ほっといて!そしてハイドンもといムッくん。いい仕事したね。お蔦さんの昔の知り合いの話も良かった。さてさてこの物語はどこに向かうのかしら?2025/03/29

らび

25
ミステリー色は薄れ人情話が多かったですが、その人情自体が薄れたというかもうほとんどなくなってしまった昨今、ここにはまだ根強くある。場所柄もあるかもですが、人の情けが心地よい。ほどほどの距離感って個人で違うし気づかぬうちにやらかす私はこの人情が羨ましくもあります。2025/01/10

DONA

8
シリーズ4作目。表題作はいつの時代も問題になっていることが描かれていて、やる方は軽い気持ちだろうけど、被害者はたまらない。時々追いかけて事故に合ってしまって「やりすぎ」と世間から叩かれて・・という話を時々聞きますが、被害者の気持ちになると追いかけたくもなるだろうと思います。面白半分なのがまたたち悪い。 他の話も面白く読めました。2025/01/06

fumin

7
お蔦さんの神楽坂日記3冊目、町内の色々な面倒事もお蔦さんの一言ですっきり解決。最終話の「幸せの形」奉介おじさんの「不完全で傾いているからこそ愛おしい、幸せってそういうものだろ?」良い言葉。2025/02/22

ぷにこ

5
神楽坂に住む祖母と孫の小さな事件を解決する短編集。相変わらすお蔦さんの歯切れのよさとか、江戸っ子らしいところは好きーってなった。孤高の猫の話が印象的だった。2025/07/29

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