創元推理文庫<br> ファミリー・ビジネス

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創元推理文庫
ファミリー・ビジネス

  • ISBN:9784488153175

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内容説明

チャイナタウンに多大な影響力を持つギャングのボス、チョイが病没する。彼は遺言で、自らの所有する古い会館を堅気の姪メルに譲っていた。そこは再開発計画でタワーマンションが建つ予定の場所で、この相続が利害関係者のあいだに波風を立てることは必至だ。私立探偵のリディアは相棒ビルと、事態が片づくまでメルの護衛を務めることになるが、チョイの葬儀が終わった次の日、ギャングの幹部が何者かに殺されてしまう……。チャイナタウンを揺るがす一大事に最高のコンビが挑む現代ハードボイルド〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ!/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M H

27
シリーズ初読み。最初から読みたくてもKindleではないのね。リディアはかっこいいし、ビルは落ち着いてサポート、地に足ついた中国系社会の一幕。料理も美味しそうだし、脇キャラとの会話に生彩があって本文と一緒に何度もにやにやする。こういう感じだったのかという心地よさだ。事件の方は、大物が死んだあとの騒動で真相含めてあまり興味が持てなかった。それより、いつまでもこの空間を味わいたい気持ちに。メアリーとクリス良かったなぁ。2025/05/16

Mc6ρ助

16
『「あたしも手伝ってあげるわよ」(p110)』なんてリディア母さん、今回もMVP狙いかと勘ぐってしまったが、朝倉めぐみさんのカバー絵から想起する甘酸っぱい雰囲気からすっかり外れてしまったリディア&ビル、これもそれはそれで良いなどすっかり慣らされてしまった感がある(いや、リディア母攻略は進むのか)。ミステリとしてはあの彼がちょっとかわいそうかも知れないにしても話はよくできていたと言ってあげることにしよう。次のThe Mayors of New Yorkにも期待。その次も期待したいS・J・ローザンさんです。2025/01/03

pulp

13
主人公が中国系アメリカ人女性でありながら、これだけ長く続いたら、人種についてもジェンダーについても、ポリコレ的にはもう2周くらい回ってしまった感じ。気づいたら、いつのまにか希少な、王道の私立探偵小説(プライベート・アイであって、ハードボイルドにあらず)のシリーズ。プロットもしっかりしています。2025/01/04

しゅー

10
★★★今回はリディア回。相性が悪い方の兄貴も活躍(?)するよ!すっかり円熟してきた登場人物同士の掛け合いに加え、本作品は謎解きミステリとしても秀逸だった。そしてチャイナ・マフィアのボス(仮)の女性が非常に魅力的なキャラに仕上がっている。このシリーズはどこまで続いてくれるのかな。2025/07/17

ヨッシー

3
新刊1冊目 評価★★★☆☆2025/02/12

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