内容説明
1960年代、現代美術はこれ以上なく燃えさかっていた!
ラジカルかつダイナミックに表現とオペレーションに取り組んだ日本の作家たちの全貌。
戦後日本美術を俯瞰し、グローバルかつ脱西洋中心主義的な視点から、その到達点を示し、近現代美術の100余年の歴史を支えてきた見えない仕組み(=オペレーション)を看破する画期的論考!
【目次】
まえがき
序章 一枚の写真を見る
第一章 グローバル美術史の見取り図
第二章 はじめに団体展ありき
第三章 現代美術を語りなおすために
第四章 二科の吉原、具体の吉原
第五章 熱狂の広報(パブリシティ)から情報の覚醒へ
第六章 貸画廊を歩いてみよう
第七章 荒野の咆哮は未来へ木霊(エコー)する
第八章 荒野の極点
第九章 京都発・現代美術
第十章 「東京ビエンナーレ ’70」 周縁からのカウンタープロポーザル
結びにかえて
あとがき――美術史のインターポエティック
【関連ワード】
アート 現代美術 1960年代 荒野のラジカリズム 国際的同時性 脱中心化 GUTAI ハイレッドセンター
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MICKE
8
1960年代からの日本の現代美術史を俯瞰できて、丁寧に事象が紹介されていて分かりやすい。作品を社会化する回路=オペレーションが必要なのだと教えてくれる。2025/01/17
Go Extreme
1
作品を社会化する様々な回路の総体 見えないものを可視化する 脱中心化 同時性 オペレーション はじめに団体展ありき DIY精神 日本型モダニズムのDNA 現代美術を社会に流通させる回路 前衛から現代美術へ 主流化 主流化とラディカリズムの狭間 行為の作品 パブリシティの利用 社会化と作品化の二つの位相 情報としての行為 荒野 貸画廊 現代美術の試験管 自主アンデパンダン展運動 制度批判 主流の中の荒野 美共闘 展覧会という表現 展覧会の時代 国際性のオペレーション アートが社会変革の契機となりうる2025/04/20