歌舞伎町で再犯防止について考えてみた

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歌舞伎町で再犯防止について考えてみた

  • 著者名:新宿19の会【編】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 学文社(2024/11発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784762031922

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内容説明

罪を犯した人の「更生」とは何か? そのためには何が必要か?
さまざまな背景を持つ執筆陣が世に投げかける。

社会学者から議会議員、保護司やNPO法人関係者、元薬物犯や反社会的勢力に属した人…
多彩な背景をもつ執筆陣による、新宿歌舞伎町のリアルな声を掲載。
「自業自得」と「自己責任」論を越えた、再犯を防ぐための「やさしい社会」をどのように作っていくのかを考える。

罪を犯した人の更生に向け、多様な人々が支援活動のため集う、新宿歌舞伎町「新宿19(じゅく)の会」。
司法や行政の制度のなかでの再犯防止では限界であり、就労援助・自立援助・地域生活支援・保護観察など、
様々な立場の人の理解と協力が求められる現状を提示し、「更生保護」について社会の理解や協力を訴える。

<本書の印税は、「犯罪被害者支援」に全て寄付いたします。>

【執筆者】
長谷川洋昭、小笠原和美、細川慎一、遊佐 学、竹田淳子、坂本 新、伊藤陽平、清水 学、三宅晶子、
星山忠俊、千葉龍一、藤田琴子、前川礼彦、狩野 修、須藤博文、渡辺光亮

目次

はじめに

第一章 再犯者を取り巻く環境
 第一節 国を挙げて取り組む再犯防止(小笠原 和美)
 第二節 元受刑者からの学び(小笠原 和美)
 コラム 官の立場から(鶴田 俊男)

第二章 薬物依存症からの回復―私たちの場合―
 第一節 大きかった家族と友人の存在(細川 慎一)
 第二節 どん底からひとすじの光(遊佐 学)

第三章 受刑者だった私が考える女性犯罪の元凶
 第一節 私が犯罪者になった経緯(竹田 淳子)
 第二節 私が考える女子犯罪の元凶(竹田 淳子)
 コラム 「夜と昼の架け橋として」(師岡 紘那)

第四章 歌舞伎町アウトリーチのリアル
 第一節 緊急事態宣言発出中も歌舞伎町に立つ女性(坂本 新)
 第二節 新宿区内の地域活動から見えたこと(伊藤 陽平)

第五章 罪を犯した人の就労についての現状と課題
 第一節 ハローワーク新宿が行う刑務所出所者等就労支援(清水 学)
 第二節 通信困窮者のためのセーフティネットとして(高橋 翼・竹内 詩寿恵・長谷川 洋昭)

第六章 「はたらく場所」をつなぎ、提供し、寄り添う
 第一節 本邦初! 少年院・刑務所等専用の求人誌の発行 (三宅 晶子)
 第二節 私は一度も裏切られたことはありません―協力雇用主―(星山 忠俊)

第七章 「住む場所」を拓き、発信し、共に暮らす
 第一節 自立準備ホームという生き直しの場(千葉 龍一・竹田 淳子)
 第二節 母子生活支援施設での出会いから(藤田 琴子)
 第三節 自立援助ホームにおける伴奏支援(前川 礼彦)
 コラム 待つこと(松木 良介)

第八章 保護司からみた地域生活支援
 第一節 少年の更生は可能であると信じています(狩野 修)
 第二節 保護観察という人間交差点(長谷川 洋昭)
 コラム 同世代の兄・姉として寄り添う(田中 龍康)

第九章 再犯防止推進計画と地域の見守りの輪
 第一節 再犯防止推進計画の課題(須藤 博文)
 第二節 新宿区における貧困者と高齢者への支援(渡辺 光亮)
 コラム 「知る」から始まる再犯防止(奥澤 高広)

第一〇章 「自業自得」と「自己責任」論を越えて
 第一節 「反省は一人でできるが、更生は一人でできない」(長谷川 洋昭)
 第二節 社会のそれぞれの立場でできることを(長谷川 洋昭)

 引用・参考文献
 執筆者プロフィール
 メンバー一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼのぼの

1
「反省は1人でもできるが、更生は1人ではできない」(浜井)という言葉は、社会復帰・再犯防止において重要な視点だ。社会にはびこる旧態依然の価値観→ワーホリ→(生きるために)依存という負の連鎖を踏まえると、一度道を踏み外した者にこそ、いい意味でのおせっかいが必要なんだろう。新宿19の会という存在は本書により初めて知ったが、渋谷や池袋等の地域にも、新宿19の会のようなものがあるのだろうか。再犯防止においては居場所・仕事・携帯が三種の神器といわれるが、携帯のリース会社があるのは出所者にとっては助かるのだろう。2024/07/09

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