現代福祉の諸相

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現代福祉の諸相

  • 著者名:田畑洋一【編著】
  • 価格 ¥4,730(本体¥4,300)
  • 学文社(2024/11発売)
  • ポイント 43pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784762032516

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内容説明

コロナ禍が引き起こした危機により、より浮き彫りとなった社会福祉・社会保障の脆弱性。
それらをめぐる課題について、社会福祉学・社会保障にかかわる気鋭の研究者たちが
現代の社会福祉に関わる、様々なテーマで論考する。

第1部「子ども・子育て支援」、
第2部「介護人材と進化する介護現場」、
第3部「社会的手抜きとソーシャルワーク」、
第4部「制度の確立と適用」の4 部構成。

地域の福祉を拓く取り組みに当事者として参画し、生の課題を受け止め,
福祉を基本にした地域づくりを志向している執筆陣から成る。
最新の現代の福祉の課題を取り上げ、さまざまな角度から論ずる、「現代の福祉」について考える1冊。


【執筆者】
田畑洋一、前原 寛、有村玲香、宗政朱利、泊 明希佳、田中安平、川﨑竜太、久留須直也、新田博之、
堀田翔一、本村華那、住吉孝平、川﨑洋平、中井康貴、大野さおり、岩崎房子、小窪輝吉、村尾直也、
森 実紀、茶屋道拓哉、西田美香、園田和江、大山朝子、山下利恵子

目次

第1部 子ども・子育て支援
 第1章 子育て支援施策の検討と課題―第4次少子化社会対策大綱の検討を中心に―
  1.はじめに / 2.第4次少子化社会対策大綱までの流れ / 3.多様な経営主体の参入
   / 4.子育て支援の広がりの限界 / 5.「オンライン保育」という誤解
   / 6.今後に向けて

 第2章 障害のある子どもを支える専門的学びの取り組み-ICTを活用した手作り教材の作成と効果―
  はじめに / 1.研究の背景と目的 / 2.本研究の対象者の状況と仮説 / 3.方法と分析方法
   / 4.結果1―学生が作成した音声ペンを活用した教材
   / 5.結果2 ―ICT教材作成による学習効果 / 6.考察
   / まとめ(=本研究の取り組みの独自性と創造性)

 第3章 児童養護施設における実践研究の動向
  ―虐待を受けた子どもと発達障害の子どもへの支援に焦点を当てて―
  はじめに / 1.児童虐待―その意義と施設実践 / 2.発達障害―その概念と施設実践
   / 3.施設養護論と実践 / おわりに

 第4章 領域「人間関係」における思考力の取り扱いに関する一考察
  ―保育所での鬼ごっこ遊びに着目して
  はじめに / 1.領域「人間関係」における思考力 / 2.保育所における集団遊び
   / 3.集団遊びにおける思考力 / 4.まとめと今後の課題


第2部 介護人材と進化する介護現場
 第5章 介護過程における介護計画展開に関する一考察
  ―要因分析的アプローチ(生活支援モデル)をもとに展開する―
  はじめに / 1.現在の介護過程の展開方法 / 2.要因分析的アプローチ
   / 3.介護実習指導者テキスト(事例)に見る介護計画の内容と要因分析的アプローチの差異
   / さいごに

 第6章 介護人材不足解消と高齢者の社会参加に向けた取り組み
  はじめに / 1.介護人材不足と社会参加の現状 / 2.高齢者雇用政策の現状
   / 3.介護人材確保に向けた方策 / 4.高齢者の社会参加 / おわりに

 第7章 介護の雇用状況と人材確保に関する一考察
  はじめに /Ⅰ 介護人材の需要の高まりと供給不足 /Ⅱ 介護人材の雇用の現状
  / Ⅲ 介護福祉士資格制度および潜在介護福祉士の現状
  / Ⅳ 介護人材の雇用と資格制度の現状 / Ⅴ 考察/おわりに

 第8章 表情解析に基づくSOLO 感情指数Well-being とQOSとの関連性の検証
  ―要介護高齢者及び認知症高齢者を対象とした介入調査を通して―
  緒言 / Ⅰ 本研究の背景と目的 / Ⅱ 調 査 / Ⅲ 結 果 / Ⅳ 考 察 / Ⅴ 研究の限界

 第9章 介護現場におけるカスタマーハラスメント
  ―介護職員の働きやすい環境づくりに向けての一考察―
  はじめに /Ⅰ 介護現場におけるカスタマーハラスメントおよびその実態
  /Ⅱ カスタマーハラスメントに対する対応の実態
  /Ⅲ 企業におけるカスタマーハラスメント予防および対応の視点
  /Ⅳ 考察 /おわりに

 第10章 家族介護システムの再構築の在り方
  ―ストレッサーとエンパワメントの関係性を通して―
  はじめに / 1.家族介護の関係性と家族危機
  / 2.家族介護者に対する精神的・身体的負担の軽減
  / 3.ストレッサーを栄養素として「生きる」こと /おわりに

 第11章 地域包括ケアシステムとプライマリ・ケア
  ―在宅医療の変遷と福祉・介護職に対する新たな役割への期待―
  はじめに / 1.地域包括ケアシステムの推進のための施策
  / 2.地域包括ケアシステムと在宅医療政策
  / 3.地域包括ケアシステムにおけるプライマリ・ケア
  / 4.地域包括ケアシステムにおけるプライマリ・ケアを支える
福祉・介護職への新たな役割への期待/ 5.考察 /おわりに

第3部 社会的手抜きとソーシャルワーク
 第12章 社会的手抜きに及ぼすリーダーシップの効果
  1.はじめに / 2.社会的手抜きと知覚された社会的手抜き
  / 3.社会的手抜きに及ぼす倫理的リーダーシップの効果
  / 4.社会的手抜きに及ぼすサーバント・リーダーシップの効果 / 5.まとめと考察

 第13章 ソーシャルワーク実践における感情の役割とスーパービジョン
  はじめに / 1.「感情」の位置づけ / 2.感情と意思決定
  / 3.プロフェッショナリズム,プロシージャリズム,アカウンタビリティ
  / 4.スーパービジョンと感情の探求
  / 5.スーパービジョンのためのパートナーシップモデルとツール /まとめ

 第14章 合理的配慮の意義と高等教育における障害学生支援
  はじめに / 1.合理的配慮の法制度上の意味と内容 / 2.大学等における障害のある学生の現状
  / 3.大学における発達障害のある学生に対する合理的配慮 / 4.大学等の体制と運営 / おわりに

 第15章 大学における精神保健福祉士養成教育の射程
  ―メンタルヘルスソーシャルワークを視座として―
  はじめに / 1.精神保健福祉士の役割の拡大と養成カリキュラム
  / 2.社会福祉学を基盤としたソーシャルワーク/メンタルヘルスソーシャルワーク
  / 3.精神保健福祉士に残されている課題
  / 4.学士(社会福祉学)の価値と養成カリキュラム・実習の現状と課題 / おわりに

 第16章 アルコール依存症者が抱える困難とレジリエンス
  ―セルフヘルプグループの意義と効果
  Ⅰ 研究背景と目的 / Ⅱ 調査概要 / Ⅲ 結果 / Ⅳ 考察 / Ⅴ 研究の限界と課題

第4部 制度の確立と適用
 第17章 認知症ケアにおける音楽療法の有用性
  ―ドイツでの調査研修や長年の音楽療法の実践等を踏まえて―
  はじめに / 1.認知症に関する基礎知識 / 2.認知症の当事者の思い
  / 3.音楽療法の臨床的機能 / 4.認知症ケアにおける音楽療法/おわりに

 第18章 民生委員制度の確立と展開―「法令」および「活動」の検証を通して―
  Ⅰ はじめに / Ⅱ 研究の方法 / Ⅲ 結果と考察 / Ⅳ 結論 / Ⅴ おわりに

 第19章 被用者保険の体系と適用関係―非適用業種の見直しと短時間労働者の適用拡大―
  はじめに / 1.被用者保険の体系と概要 / 2.被用者保険の適用
  / 3.被用者保険における短時間労働者への適用拡大の背景と経緯
  / 4.適用拡大の影響/おわりに(まとめと考察)

 第20章 ワイマール期の生活保障―全国的統一制度の形成と権利性の解体
  はじめに / 1.11月革命とワイマール憲法
  / 2.戦争が経済と社会にもたらした影響―国民生活の窮迫化と扶助対象の拡大―
  / 3.扶助義務令(1924 年)の成立―公的扶助の新秩序と権利性
  / 4.ナチズムの台頭と権利性の解体 / おわりに

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