内容説明
また今日も、眠れない――。直木賞作家・千早茜が紡ぐ、ひとりの夜にそっと寄りそう10の物語。挿絵は人気イラストレーター・西淑。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
159
これは千早さんの(絵は西淑さん)大人の絵本だ。「眠れない夜は」で始まる10の物語。どれも好い。子どもの頃、祖父母の家の夜はトイレが怖くて(トイレに続く廊下も窓も)そんなことを思い出した『木守柿』や『夜の王』切ない思いの『寝息』ラストの『仕舞いの儀式』が心に残る。眠れない夜を薬の力を借りた時期もあった・・今は枕に頭を乗せたと思ったら「朝」になってる(笑)2024/12/04
hiace9000
157
千早の夜描き!それだけで期待MAX。そして期待値超えのエモさに酔わせてもらえます。(まさしく"エモい"がピタリとくる作品かと)かつての『詩とメルヘン』愛読者の方ならイラストでピンと来られるかも…。まさにそれ!。多様な人物・視点・世界観を「眠れない夜は、」に閉じ込めてから…扉を開けた夜に広々と広がる奥深さ。そこにある孤独も、闇も、心地よさも、郷愁も、自由も、世界の真実も、愛も、大切な人との絆も、西淑さんイラストが誘うようにすべてをふわりとやさしく浮かび上げ、読み手も一緒に眠れぬ夜に漂わせる十夜物語なのです。2025/01/05
nonpono
156
4時から起きている。昨日、知った本を。「眠れない夜のために」、まさにわたし?冒頭の空洞を埋めるように缶入りのクッキーを貪る様に食べる話がいい。ある時代、缶入りのクッキー缶は特別で家族で順番に何を食べるか、話をしていた。今の個包装にはない時間だね。そして次のインターネットという名の森で人を探したくなる気持ちがわかる。エゴサーチでもないし会う気力もないのに、「こんな眠れない夜は昔の男の足跡を辿ってしまう。」、悪癖。「さみしい」、やめて。本の中ではインスタントラーメンに逃げるが、わたしもチョコの甘さに逃げてる。2025/04/05
Karl Heintz Schneider
146
10話からなる短編集。いずれにも眠れない人物が登場する。そのどれもがあまりにもリアルで、著者の実体験?と思ってしまう。「私以外の家族はみな、深い眠りに沈んでいる。そんな夜わたしはひとり森をさまよう。」不眠症の気がある私にはこの気持ちがよくわかる。そんな夜は思考の森をさまよってそしてますます眠れなくなる。「眠れないと思うとよけい眠れなくなりそう。」これも何度思ったことか。明日は早いんだから眠らなきゃ!そう思えば思うほど眠れなくなる。そして今夜もまたひとり森の中をさまようのだ。やるせない過去の記憶という森を。2025/02/13
モルク
140
眠れない夜の短編集。10のお話を毎日1話ずつ読んだ。この長さなら寝落ちせずに読みきれる。どの話も千早さんらしさがいっぱいで心にスポンと収まる。中でも「あめ」が好き。子供の頃から雨の音に混じって人の心が聞こえる青年。人の心の声がわかるって昔はそんなこと出来るといいなと思ったけど、実際そうなったら聞かなくていいことを聞く煩わしさ、いたたまれなくなる。最後のハッピーエンドにほっとする。西淑さんの美しい絵と共に素敵な時間を過ごすことができた。2025/12/16
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