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内容説明
全96ページの豪華詩集付き特装版。
金剛の兄機が紡ぐイラスト付きの詩集です。
イラスト、デザイン、テキスト、冊子の仕様決定は
すべて作者が手掛けています。
ひとり地上に残されていた主人公・フォスフォフィライトのもとに、人間を祖とする月人たちがやってきた。フォスは祈り、月人たちは無に帰したとされる。さらに途方もない年月が過ぎたのち、フォスは新たな岩石生命体と出会い、幸福を感じるようになるがーー。強くてもろくて美しい、宝石たちの物語、完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はじめさん
9
諸行無常 島で暮らす宝石たちは歌とか楽器は使わなかった（月人は笛や太鼓でやってきて、ダイヤは月では歌ってた）が、兄機や岩石生命体たちはノリがいいのな。般若心経もまぁ、ラップみたいなもんか。イエイ。遺影。サヌカイトで出来た石刃を、弘法大師空海も持っていたかもしれない。2024/11/24
うさぎや
5
終わり。と、新たなはじまり。つぎはきっとうまくいく。はず。2024/11/24
luadagua
4
前巻の結末が衝撃的だったので、それからどうなっていくの？？ と思いつつ、とうとう最終巻。フォスに課せられた使命はあまりにも重すぎて、そして最後の微笑みと言葉に鳥肌が立った。今の現実世界と相まって、人間の本質について考えさせられる。本当に私たちはこれからどこに行くのだろうな。新天地の意思を持った石たちのこれからは？ ものすごい爪痕を残す作品だった。特装版の詩集も詩はもちろん装丁も素晴らしかった。仮フランス装とか市川先生がみずからデザインされたとか。本編カバーも2枚あって、並べて一つの作品になるのもすごい。2024/11/30
ももいろ☆モンゴリラン
3
長い時を要した。人間がいなくなるまで、純粋な生命体に出会うまで、フォスが本当の自分の望みを悟るまで。兄機ことぷーぷがDJ気質の詩人だったのは、この静謐すぎる杞憂と孤独のまだしもの救いだったのではないか。過渡期の生命体でごめんよ…2024/11/23
#100
1
ついに終わってしまった。にんげんって呪いなんだな。自分の欠けた部分を良いと思えること、それを受け入れること。人間の醜い部分はきっと誰にでもあって、でもそれと同じように、何かを美しいと思える心も誰にでもあるんだ、って思える。自分の中の純粋な部分、他にも細胞は毎日入れ替わり、住む環境や周りの人間関係、経験によって自分は形成されていく。たくさんの要素が合わさって自分ができている、その凸凹を愛して、認めたい。2024/12/01
