真珠と大航海時代──「海の宝石」の産業とグローバル市場──

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真珠と大航海時代──「海の宝石」の産業とグローバル市場──

  • 著者名:山田篤美【著者】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 山川出版社(2024/11発売)
  • ポイント 30pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784634640986

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内容説明

16世紀のヨーロッパでは真珠ブームが起こっていた。真珠を求めて海外に進出したスペイン・ポルトガル勢力は、南米では奴隷制水産業を発展させ、インドではザビエルらイエズス会が真珠採り潜水夫を囲い込んだ。真珠から見えてくる驚きのグローバルヒストリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

69
真珠から大航海時代を見る本。新大陸を発見したスペインは銀山などの発見以前にベネズエラ沖の真珠が人々の一攫千金の夢に訴えたこと、インド洋に進出したポルトガルはアコヤ真珠の産地を掌握し真珠交易で香辛料取引に必要な現地の銀貨を得たこと等が語られます。そして、潜水夫としてアフリカの黒人奴隷の投入やゴア等の真珠集散地が西欧やアラブ、タイ、中国等の商人を集めたことが示されて、真珠を巡る民族・宗教を超えたグローバルな市場が浮上するという寸法。欧州、アジア、南米、アフリカが接続する16世紀の異文化間交易に圧倒されました。2023/04/11

takao

1
ふむ2024/12/08

佐月

1
元々宝石関係の仕事をしていたので読んだのだが、唸るほど面白い情報の連続だった。著者は日本で初めて真珠史研究で博士号を取った研究者。膨大な資料を元に分かりやすい言葉で大航海時代の真珠交易と真珠ブームについてまとめている。大航海時代の歴史の話で見落とされがちだった真珠にスポットを当てることで浮かび上がる事実の中でも、ポルトガルという国の立ち位置、16世紀の真珠採取の方法、イエズス会による真珠採り潜水夫管理の話は特に面白かった。2023/05/16

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